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世界一周の記録(2016-2017)

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noteで投稿した2016年から2017年に行った世界一周の旅の記録をまとめます。
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#チベット

three cheers~馬爾康へ行くつもりじゃなかった【中国・色達⇒成都】

2016/6/30投稿 ----------------------------- 最初に謝っておきますが、今回の話、自分自身との壮絶な戦いを繰り広げていたため写真はほとんどありません。 今回で中国・東チベットの旅編も最終回!色達(セルタ)から成都(せいと・チェンドゥー)まで帰ってきた話になります。 昨日バスチケットを買えなかったのでこの日は朝一で行動。バス会社の人から聞いていたバスの出発時間より30分早めにバスターミナルへ向かいます。まだまだ空も暗いうちに出発し

筆談で書かれた「国家」と宿泊可能な宿が見つからないことに関係はあるのか【中国・ラルンガルゴンパ⇒色達】

中国を旅した人ならわかるだろうが、中国では外国人が泊まれる宿と泊まれない宿がある。中国語を一切話せない身からすると外国人を泊めてもいい宿を一から探すのは結構大変で、事前に調べたり旅人から生に聞く情報がすごく大切になってくる。 今回は、町の外国人の規制が始まったとか始まってないとかの微妙な時期の宿探しでとても苦労をした話。 2016/6/28投稿 ------------------------------ さて、今回の記事はラルンガルゴンパに行った後の話。 ラルンガ

ラルンガルゴンパの外国人規制が始まったとか始まってないとか情報が錯綜してたけど、するりと入れてしまった【中国・甘孜⇒ラルンガルゴンパ】

2016年当時、旅をしたくても行けない場所、行くことをオススメできない場所がたくさんあった。 例えば、当時はISILが活発に活動を行っていた時期で、もう一度トルコでテロがあったら今回はトルコに行くのを諦めようと思っていたら、世界一周出発数週間前にイスタンブール空港でのテロが起きてしまって本当に諦めたり。 逆に当時は何も問題なしに行けたのに、今は政治の状況なのか自然の問題なのかで行き難かったり、行けなかったりする場所もある。 今回はそんな場所のひとつ。ちょうど私が訪れたとき

"中国のアルプス"のローカル温泉は地味にハードな選択を迫ってくる【中国・理塘⇒甘孜】

やはり自分はまぎれもない日本人のようで、お湯につかることが好きだ。普段はシャワーでも問題ないが、数ヶ月に一度くらいは湯船で、もくもくと立ち上がる蒸気を浴びながらのんびりと体を癒したいものだ。 海外生活も3年目になり、つかりたい欲が発症する頻度はどんどん少なくなってきてはいるが、今回の記事は海外経験が浅かった4年前。お湯につかることができる喜びを心から噛みしめたし、中国にもお湯につかるという文化があるなんて知らなくて驚いた。 2016/6/23投稿 -----------

完全にあれは高山病だった【中国・康定⇒理塘】

2016/6/18投稿 ------------------------------ 東チベットの旅2日目は、康定から理塘(りとう・リタン)へ向かいます。 ビザ期限の関係上サクサク動かなければならず、1日ずつ町を移動していくという移動続きの旅です。 この日のバスは朝が早かった。確か6時出発。 朝ごはんにと買った餅。5元(約190円)  小麦粉で練った生地を伸ばして具をほーんの少しだけ振りかけて、それをくるくるくるーと巻いて潰して油で揚げています。 餅というよ

そして私は再びチベット文化圏へと向かった【中国・成都⇒康定】

当時の私は宗教に対してなんとなく興味があった。ドラマ「TRICK」を皮切りに、政治と宗教、日本の新興宗教の歴史、巨大な宗教建築…など、終電間際で帰ってきては夜な夜なGoogleで検索をかけては、布団の中でスマホの画面とにらめっこしていた。 ー信じるものは、救われる。 きっとこの言葉を確かめたかったのだと思う。 私は悩んでいたのだ自分の人生に。何か信じられるものが欲しかった。そしてその信じられるものを振れやすい心の軸におきたかったのだと思う。 だから興味があった。宗教が生

TAXIがいなくてバスに乗り遅れそうだった私に差し伸べられた手【中国・郎木寺⇒九寨溝】

2016/6/7投稿 ----------------------------- この日は郎木寺から九寨溝(きゅうさいこう・ジュウジャイゴウ)への移動。 郎木寺にはにはバスターミナルがなく、国道沿いから途中乗車しなければなりません。バスは前日に宿のお姉ちゃんに予約してもらいました。 バスは14時過ぎということで、朝ごはんを食べ(2元=約33円) (肉まんの皮のようなもの。パオって言ってたかなぁ。味は…無味!) 郎木寺にあるもう一つのゲルク派のお寺・色止寺を見学す

海抜3400mの村で日本語を話すとは【中国・夏河⇒郎木寺】

中国には1ヶ月ほど滞在したのだが、「アムド」や「カム」と呼ばれるチベット文化圏を中心に旅をした。これらの地域は信仰が色濃く残っていて、新しい村を訪れる旅に心が洗われるような気持ちになった。 今回はそんな、アムド・カムで一番好きだった田舎の村でのできごと。 2016/6/6投稿 ------------------------------- この日も移動です。前回の記事の記事でご紹介した夏河から郎木寺(ろうぼくじ・ランムース―)という場所へ向かいます。バス代72.5元(

チベット仏教の僧侶たちも足しげく通う○○がある街・夏河【中国・同仁⇒夏河】

2016/5/30投稿 ------------------------------- 1日ずつ街を移動してゆく旅。この日は同仁(どうじん・トンレン)から夏河(かが・シャーハー)へ移動します。 お天気は相変わらず、くもり時々雨。毛布1枚じゃ耐えられなかったのか朝も寒くて目が覚めました。 朝8時前。Tシャツの上にカーディガン、ユニクロの薄手のパーカー、さらにその上にウインドブレーカーを羽織って外に出ます。 せっかく仕事も何もしてないのにゆっくりせずに、なぜこんなに朝早くか

世界一周の旅で初めて出会った日本人が同大学出身だった。【中国・西寧⇒同仁】

…やっと自分のいるべき場所に来た。大学に入学してから1ヶ月経ったころにそう思った。 私は自分の出身大学が好きだ。学んだ内容はもちろんだが何より大学で出会った同級生たちが好きなのだ。もちろん中学でも高校でも大好きな友達ができたが、大学はまた特別なのだ。 私たちは放送について学ぶ学科の学生だった。低視聴率で1話分削られて放送されるほど話題にならなかったあるドラマが好きだったのだが、初めて「私も好きだった」と言ってくれる人に出会えたし、一日中テレビやラジオの話ができて自分にはない

1日行動を共にしてもこれっぽっちも記憶に残っていなかった旅人とは【中国・湟中】

「そういえば、こんな人もいたなぁ」 自分で言うのもなんだが、私はわりと記憶力がいいほうで、どこの国でどこに行き、誰と出会ったのか、どんなエピソードがあったのか案外憶えている。身をもって体験したことは簡単には忘れないのだ。 けれども今回、この記事に出てくるアメリカ人のことはすっかり忘れていた。お寺に行ったこと、中国語を訳し間違えたこと、そんなエピソードは覚えていたが、この人に関しては全く記憶がなかった。ちょっぴりなんだかなぁと思ったくらいでそこまで嫌な思い出でもないのだが、

自分の名前とおなじ土地を訪ねてみる【中国・青海】

私は自分と同じ名前の人に出会ったことがない。 「青海」 新潟には同じ漢字、同じ読み方の地名にもあるし、いわゆるきらきらネームほど奇をてらったものではないが、人の名前としては出会ったことがないのだ。観光地に行っても名前入りのキーホルダーは一度として買えたことがなく、休みの度に日本のどこかへドライブに連れられていた小学生の時代はかなり寂しい思いをしたのをよく憶えている。 「自分と同じ名前の人なんてきっといないんだろうな」 幼くしてそう悟っていたが、ある日見た『世界まる見え