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アクセシビリティ知見まとめ

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アクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/pa… もっと読む
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2023年12月の記事一覧

NVDAの読み上げを強化!アクセシビリティ向上 2023年まとめ

noteは2021年からアクセシビリティの向上に取り組んでいます。 約3年間アクセシビリティ向上と向き合ってきた結果、クリエイターからの反響も増えてきました。ありがたいことに、数あるウェブサイトの中でも「noteが一番使いやすい」と高評価をいただくこともあります。 今までのカイゼンに加えて、2023年はさらに幅広い方々にnoteをお使いいただけるように、Windows向け音声読み上げソフトNVDAの操作も、noteで快適に利用できるようにしました。 この記事では、202

当たり前を再認識して、アクセシビリティが自分ごと化できた話

はじめに2023年ももうすぐおしまい。 今年も事業会社のチームの中でデザインをする他、スタートアップのデザインをお手伝いしたり、イベントや登壇、勉強会などにも参加してきました。その中でも印象的だった出来事を今年の生きた証として綴ろうと思います。 数ヶ月前、デザインイベントの運営スタッフで関わったときの出来事です。 イベント運営での担当範囲は登壇者周りで、 半年前から募集・選考・本人との一連のやり取り等を行なっていました。 イベント当日に視覚障害の方(以下Aさん)の登壇

カラーユニバーサルデザインを実践してみよう!

色は、情報を伝える手段の一つです。 しかし人によっては色の見え方に違いがあるため、正しく情報を受け取ってもらえないことがあります。そのため多様な色の見分け方について理解し、配慮することが必要です。 今回は、伝える情報の認識に差異を与えないための「カラーユニバーサルデザイン」について実践、解説します。 カラーユニバーサルデザインとは?色の見え方は人によっては認識しにくい場合もあるので、配色に気をつけないと伝えたい事が伝わらないこともあります。そこで「カラーユニバーサルデザイン

色覚多様性に配慮した、色を伝える折り紙のデザイン

こんにちは。 博報堂プロダクツ プレミアム事業本部 プロダクトデザイン部の内田です。 私たちは、キャンペーンで使うノベルティグッズやユニークな開発アイテム、飲料や化粧品のボトルやパッケージなどを手掛けるプロダクトデザイナー集団です。 今回は、私たちで取り組みはじめたインクルーシブデザインについてのお話です。 色覚特性の方に、色が伝わるアイテムを作りたい色覚多様性(色覚特性)とは? 色覚多様性とは、色の識別に特性を持つ人がいて、それぞれの見え方による多様性のことをいいます。

画像の代替テキスト(の初案)をAIで自動生成する

この記事は以下のアドベントカレンダーの12月17日の記事です。 Adventar アクセシビリティ Advent Calendar 2023(https://adventar.org/calendars/8584) ディーゼロというウェブ制作会社で、アクセシビリティを担当しているこいでです。アクセシビリティを専門としたポジションで業務にあたっています。 今回の記事は、アクセシビリティの入り口であり、だれでも作成することがあるが奥深くて悩ましい、代替テキストの作業についてで

クラウドワークスのアクセシビリティ啓蒙活動2023

この記事はクラウドワークスAdvent Calendar 2023シリーズ1の15日目の記事です。 こんにちは、CrowdWorks.jpでデザイナーをしているのま(X アカウント:@haribooooom)です。 この記事では2023年にクラウドワークスのアクセシビリティ啓蒙などの活動について振り返ります。 アクセシビリティに関心がある、社内でアクセシビリティの啓蒙活動をやっている・関心がある方やクラウドワークスの社員の方々に読んでいただけると嬉しいです。 クラウドワ

アクセシビリティが自分ごとになったからカンファレンスを開催してみた

ヌーラボのAngelaです。今日はアクセシビリティアドベントカレンダーの13日目に参加しています。 私は普段、ヌーラボでPRを担当していますが、ひょんなことから。11月11日に開催したアクセシビリティカンファレンス福岡のスタッフになりまして。別にアクセシビリティに詳しいわけでもない私が、「カンファレンスやろうよ!」の一声に、何も迷わず「やるやる!」と言えた原体験のようなものを今日は共有したいと思います。 まずは御礼アクセシビリティカンファレンス福岡は、初開催にも関わらず、

アクセシビリティのZINE作った

この記事はアクセシビリティ Advent Calendar 2023の12日目の記事です。 こんにちは。宮崎でコーダーやってるあべりです。 先日アクセシビリティふんわり啓蒙ZINEを作りました。 この記事では「なぜZINEを作ったのか」について書きたいと思います。 ポエムと思ってください。 作ったきっかけそもそものきっかけは、宮崎でZine it!というイベントがあり、今回は対面販売をすると聞いて「ウェブアクセシビリティのZINE作ったら、ウェブアクセシビリティ好きな人が

アクセシビリティやっていき活動報告2023

この記事はAdventar アクセシビリティ Advent Calendar 2023の12月10日の記事です。 株式会社ハタフルでフロントエンドエンジニアを、同社の運営するWebデザイナー養成スクール「ハタフルアカデミー」では講師を務めている yshimizu と申します。 今年は肩書が増えて「リードエンジニア」も拝命しました。仕事自体は変わっていませんが、吸収した知識や技術を社内外に還元できるよう、一層頑張っていきたい所存です。 さて、私が講師を務めている「ハタフルア

遊び方から世界を変える。- PS5 Access™ コントローラーレビュー【SIE提供】

2023年12月6日(水)にプレイステーション5(PS5)用のアクセシビリティコントローラーキット“Access コントローラー”が発売される。Access コントローラーは、自身のニーズに合わせて設定を変えることができる、アクセシブルなゲームコントローラーだ。 今回、SIEから発売前に商品を頂いたのでレビューしていきたいと思う。 片手でアクセスできるこだわり 私の場合、自分でコントローラーの設定をすることができないため、今回は支援者のサポートを受けながら環境構築を行っ

【国際障がい者デー】多様な色覚の人に配慮した社会を目指して

こんにちは!アドビ未来デジタルラボ編集部です。 12月3日から12月9日は障がい者週間と呼ばれているのをご存知でしょうか。 広く障がい者の福祉についての関心と理解を深め、障がい者があらゆる分野の活動に参加する意欲を高めることを目的とした期間で、毎年この時期になると各地でイベントが開催されています。 今回はこの期間にちなんで、NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構の 伊賀 公一さんにデザインをするうえで知っておくべき「色覚多様性」と、 すべての人に分かりやすい「ユニバ

noteがアクセシビリティに注力する理由。 視覚障害者向けイベント「サイトワールド」登壇レポ

こんにちは。noteでUXリサーチをしてる仙田です。 先日、「サイトワールド2023」という視覚障害者向けのイベントでnoteを紹介してきました。 そのイベントの様子とnoteのアクセシビリティ向上の進捗についてnoteの全社員が集まる場で共有したところ、とても好評だったので、記事でも報告させてもらいます。 アクセシビリティってなに?多くの人が使える状態を「アクセシビリティが高い」と言ったりします。具体的には以下のようなケース。 文字の拡大表示ができる:視力が低い人や高