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【読書】「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」ブレイディ みかこ(著)

“イエローでホワイトな子どもがブルーである必要なんかない。色があるとすれば、それはまだ人間としてグリーンであるという、人種も階級も性的指向も関係なく、息子にもティムにもダニエルにもオリバーにもバンドのメンバーたちにも共通の未熟なティーン色があるだけなのだ”

人種差別、階級社会、多様性、アイデンティティ…。イギリスが抱える現代の社会問題を、子育てを通して乗り越えていく親子の成長物語。

インスタでもよく見かけていた話題の作品。本屋に寄るときいつも目に止まり、気になっていた。巧みな描写によってイギリスの社会問題がリアルに伝わってくる。

正直、難しい問題ばかりで考えさせられることも多かった。異なるものが混在すると必ずと言っていいほど衝突する。それは仕方のないことかもしれない。しかし、私たちはどうすればそれを乗り越えていくことができるのだろう。衝突した後、どのようにして融和していくのか。答えが見つからないまま、とうとう最後までたどり着いてしまった。問いを抱き続けるしかない。

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