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【読書】「こうやって、考える」外山 滋比古(著)

うまく乱談の場をつくることができれば、われわれは半分、ひとの触発によって、いくらでも発見に近いことを起こすことができる。創造的乱談かどうかは、その場の笑いによってはかられる。知的笑いは、小発見の前触れのようなもので、貴重である。専門家の研究発表は、笑いたくても笑うことができない。気のおけない小グループの談笑はときとして発見の前触れになる。笑いは知的爆発のあかしのようなもので、決して不真面目ではない。

こうやって、考える

感想


書店に立ち寄るといつも目に入り、気になっていた。最近は課題に追われる日々が続いていたが、ようやく昨日一区切りついたので、自分への細やかな褒美として買って帰ることにした。


こうやって、考える。
一口に「考える」と言っても、意味合いはさまざま。
著者のいう「考える」は、人間の持つ創造力を基盤にした、いわば発想としての意味を多く含んでいるように思われる。本書には「思考を寝させる」「笑いで頭を良くする」「創造的忘却を取り入れる」などの著者独自のアイデアが書かれており、「その価値を知らずに軽んじていた…」なんて気づきがたくさん起こる一冊。


創造力は念じて動くものではない。どちらかというと厄介とも言える。

ぜひ本書をとおして、そのヒントに触れていただきたい。

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