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【読書】「伝わるちから」松浦 弥太郎(著)

夏のさなか、あるところで日本料理をいただいた時、「おとなしやかなおいしさですね」と、一緒に食事をした年上の女性がおっしゃったので、はっとした。ああ、自分もこういう美しい言葉をさりげなく言えるようになりたいと強くあこがれた。

大切な人に宛てて書かれた手紙のような文章。あたまではなく、こころを働かせながら。

文章の上手い下手ではなく、著者の気持ちが整えられている。そうでなければ、きっと相手は受け取れない。

伝えるちからを働かせるには、技術だけでは不十分。だからこそ、こころの働きが必要なのだろう。逆もまた然り。


本文にもありましたが、著者のこころの余白を感じられる内容でした。余白を持つ人は、みな魅力的に見えますね。年齢とともに、余白を残せる人物になりたいものです。


著者の作品は初めてでしたが、今回好きになりました。

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