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【読書】「無敵のソクラテス」池田 晶子(著)
哲学の巫女、池田晶子の哲学エッセイ。
哲学というと難解な用語が多く、ごく限られた人のみに開かれた領域のように感じるが、池田晶子の哲学は決してそうではない。誰にでも分かるような平易な言葉で、私たちに語りかける。哲学への扉は、万人に開かれているのだと言わんばかりに。
哲学が大きな役割を果たす時代が訪れている。
現代科学の進歩によって私たちの生活はより快適になったが、一方で私たちは考えることを忘れてしまった。いくら時代が変わろうとも、人が「自分の人生を生きる」こと自体は変わらない。つまり他人は「自分の代わりに生きてくれない」ことになる。
多くの人は、「そんなことは当たり前だ」と思うだろう。だが、そんな初歩的なことをあえて問うことの意味を考えてみてほしい。私たちが「実は知らなかった」ことが隠されているのだから。
読み終えるのが惜しいくらいの一冊でした。
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