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【読書】「稼ぎ続ける力」大前 研一(著)

日本企業に勤めている人は、社員の企業を奨励しているリクルートやサイバーエージェントを除き、そのように思考を膨らませることがなかなかできない。なぜなら、普通の日本企業は数十年前からあった事業パターンを、その延長戦上で維持しているだけだからである。そういう会社に10年以上勤めると誰もが「守り」に入り、発想力や創造性を失ってしまうのだ。しかし、死ぬまでに「稼ぐ力」をつけたければ、前述したように休日の時間の使い方を変え、発想力や想像力を開発しなければならない。そのトレーニングを始める年齢は、早ければ早いほどよいのである。

「70歳就業法」が施行され、働き方が多様化する中で「定年のない時代」が現実になろうとしている。さらに今後は年金の支給開始が引き上げられることも予想され、従来のライフプランがもはや時代遅れになりつつある。そうなれば、「下流老人」や「老後破産」に追い込まれるリスクも高まっていく。

国全体として厳しい局面を迎えていることは言うまでもないが、ただ不安のまま過ごしていても仕方がない。早いうちに頭を切り替えて、そのための行動を取るほか道はないだろう。

楽しんで生きることも、相応の努力が必要になるのだから本当堪ったものではない。

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