見出し画像

2023年9月読了本まとめ【8冊】


なんだかあっという間の9月!!!!
気づいてたら終わってた…。
今月は誕生月だったこともあり、本より他のものにお金を使う機会が多かったように思う。そしてあまり読書のための時間を取れなかったので、いつもより少なめ。
また10月から少しずつ取り戻していきたいな。



【1冊目】響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ/武田 綾乃

アニメ化もした京都の北宇治高校吹奏楽部が舞台の青春エンタメ小説。
久美子が吹部に入部し、楽器を決め、オーディション、コンクール…など、様々な出来事を乗り越え仲間とともに成長していく。ソロを巡る争いや人間関係のいざこざなど、吹部ならではの問題も多発。
ここまでキラキラした青春ものの作品を読んだのは久々な気がしてとっても楽しかった!武田さんの作品は読みやすくリアルなものが多いので他の作品ももっと読みたい。

【2冊目】くもをさがす/西加奈子

ずっと読みたかった本を後輩ちゃんから借りることができ、1日で一気読み。
コロナ禍の中、カナダで癌になった西さんのノンフィクション。
異国の地で、日本の家族や友人にも会えない中、医療現場も混乱しているコロナ禍の中、乳がんになってしまった筆者の気持ちは想像を絶する。
読んで、これはただの闘病記ではないと思った。
カナダの医療システムや土地柄、多様性を受け入れる社会、日本との違いなど、実際に住んでみた筆者だからこそわかる様子も多く書かれている。
私も今海外に住んでいる身として共感できる部分もあった。
英語でのやりとりが関西弁で書かれているのもより深刻さを軽減させている効果があるなと感じた。

【3冊目】夢と金/西野亮廣

これもずっと読んでみたかった本。
もっと難しい本かと思っていたけれど、講演会で話を聞いているような感覚ですごく読みやすくてびっくり。
自分が働いて稼ぐ方法以外にも、家に働いてもらうとか、ファンを増やすとか、色々方法はあると知れただけで大きな収穫になった。
事業をやっていく人のお金の考え方の基礎になりそう。

・プレミアム…競合がいる中での最上位の体験
 ラグジュアリー…競合がいない体験

・ファンは「安く買いたい人」じゃない。
 ファンは「応援したい人」

【4冊目】読書力/齋藤孝

読書だからこそ得られるもの、読書の意義、などがわかりやすく説明されている。
小説や自己啓発系の本だけでなく、新書などももっと読みたいと思った。
知性や教養を身につけるために、総合的な判断を下すことができるようになるために、幅広い読書をしていきたい。

【5冊目】「空気」と「世間」/鴻上 尚史

「空気を読め」と言われたり、「世間体を気にする」とか言ったりするけど、実体としてはっきりしていない「空気」や「世間」という言葉。
著者の「孤独と不安のレッスン」が読みやすかったのでこれも読んでみた。
日本人は自分と無関係なことに無関心というところに妙に納得してしまった。

・自分に関係のある世界のことを、「世間」と呼ぶ
 自分に関係のない世界のことを、「社会」と呼ぶ
・日本語は、相手との関係が決まらないと発言できない言語。日本語は、
 「世間」と共に生きている言語。

【6冊目】終末のフール/伊坂幸太郎

「8年後に地球に隕石がぶつかり、滅亡する」と発表されてから5年経った世界の話。章ごとに夫婦やトレーニングを続けるボクサーなど、様々な人の視点で描かれる。初めは人類が混乱し、自殺する人が現れ、暴力が横行し、物が散乱していたが、5年経つと疲れからか少し落ち着きを取り戻す。
本当にこんなことが起きたらそうなりそう。自分だったら落ち着いて生活できるだろうか、それとも失望して世界が終わる前に自分の手で人生を終わらせてしまうだろうか、考えずにはいられなかった。
印象に残ったのは子供を望んでいた夫婦の話。やっと授かれた命だけど、無事に産まれても、3歳までしか生きられない。それでも産むかどうか。倫理的な問題も問われているような、色々考えさせられる作品。

【7冊目】愛されなくても別に/武田綾乃

タイトルからして恋愛小説っぽいけど、家族愛の話。
毒親に苦しめられる女子大生の宮田は、アルバイトに明け暮れる毎日。
しかしその生活は、江永と出会ったことで一変する。
二人とも抱えているものが似ていて、支え合い助け合いながら生きていく。家庭環境や毒親、貧困など、人それぞれ抱えているものがあるけど、皆が二人のように強くはない。幸か不幸かは他人と比べて相対的に判断されるものではないし、他人のある面だけで判断してはいけない、と思った。

【8冊目】スクープのたまご/大崎 梢

大手出版社、千石社の入社2年目社員である信田日向子は体調を崩した同期社員の代わりに「週刊千石」編集部への異動が決まる。
そもそも自分が就職できた理由もわからないし、取材や張り込みなんて「無理!」と思いながらもひなこはハードな仕事に挑戦していく。
未解決の殺人事件の指名手配犯を追ったり、人気アイドルの元カレを名乗る人物に会って話を聞いたり、ドレスアップして婚活パーティーに参加したり…
社員がそんなことまで⁉︎と思うようなことまでしていて、本当にハードな仕事だな、と。章ごとに扱う事件やスクープは違うのだけど、最後に繋がりが見えてミステリーっぽさも。普通に生きていたら関わることはないであろう仕事の裏側を知ることができるお仕事小説ってどうしてこんなに面白いのだろう!
さすが、週刊文春編集部に徹底取材しただけある。
実はシリーズ3冊目ということを知ったので他も読んでみようと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?