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可能性と選択

「将来何になりたい?」
「まだ決めてないよ…」

幾度となく周りの人から聞かれたこととその返答。

こう聞かれることは億劫でした。漠然としか考えない自分の浅はかさに否応なしにメスを入れられた気分になるからです。

可能性の意味

goo辞書

成功の確率が高い、物事が実現できる確率。これが可能性のおよその意味で、未来に向けた、聞こえは良い言葉です。

進路を決めなさいと中高校生の終わりになると声をかけられます。このとき、夢を追う選択と現実を見る選択の2種類のタイプに分かれます。

多くの人はここで自分の可能性を問うてしまう。なりたいと思う自分になれるのか、なれないのか。多くの判断はこの可能性を元に下されます。

可能性が縛るもの

夢・現実、どちらを選んでも前に壁は現れます。

夢を語る人には『そんなの出来るわけがない』という壁が、現実を見る人は『本当にその選択でいいのか』という壁が現れ、それぞれと戦うことになります。

そして考えてしまう

『自分に出来る可能性はあるのか』。

実はこの考え方が自分の可能性を縛ってることに気づかないんですね。

可能性という言葉は自分を縛ってしまう暗示で、簡単に自分を思考停止に追い込んでしまう。そしてこの言葉が他人に向けられれば、他人の可能性すらも蝕んでしまう恐ろしい言葉です。

可能性は考えるだけでその人の思考を縛ってしまう。

可能性を手玉に取る

だからと言って可能性を無視して突っ走る人は危なっかしく、周りによくない影響を与えます。生きていくなら可能性を考えないわけにはいかないんですね。

でも思い出してみてください。子供の頃って可能性を考えて行動してましたかね。

好きな子が遊んでる近くにある高い塀によじ登り、ここから飛び降りれたらその子に注目してもらえるかも?と勝手な想像をし、飛び降りたら怪我をするかもしれないと少し頭にはよぎるけど、えーいままよ! と飛び降りる。

飛び降りたのに好きな子には注目されず、足首は捻挫してしまい、目論見は見事に外れてみじめな自分の姿が晒される。

このとき『どうせ注目されないんだったら飛び降りなきゃよかった』と思うでしょうか。

足首の痛さを感じながら『こんどはもっと高い壁から飛び降りてやろうか』とか『宙返りしたろうか』とか、出来る根拠もないくせに思考だけは突っ走ってしまう。誰しもそんな子供時代があったはず。

やってみてからの『できた・できない』。

この繰り返しの中で可能性という言葉が生まれ、その言葉を口にするたびに可能性が成長して自分の可能性が蝕まれ、挙げ句の果てには保守的な思考しかできなくなる。

可能性という言葉に支配されてしまって、これはとてももったいないことだと思います。

可能性の考え方

人の思考を縛ってしまう可能性という言葉。この言葉を全体で見れば抗うのは難しいですが、解釈の視点を変えてやれば自分の可能性を縛られることがなくなります。

可(可能にする)
能(能力)
性(性質)

可能性の単語を☝️3つに分解してそれぞれの単位を理解する。分解することでこの言葉の正体が見えてくる。

可能性を現実のものに

可能にするための能力を手に入れる、そんな性質を自分に備える。

これが可能性の言葉から解放される考え方だと思います。

『できる・できないを判断する可能性』を考えるのではなく、『できるようにするための能力を持つように考えれる性質』を考える。

そうすれば必ず可能性の縛りから脱却し、可能性なんて考える必要がない世界に足を踏み入れることができると思います。

多くの人が『可能性』の言葉から自由になれますように。


#仕事のコツ #人生のコツ #生活 #毎日note

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