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「ね、簡単でしょう?」の殺し文句

このセリフは大阪のTVで探偵ナイトスクープという番組で放送された、ボブロス氏の絵画教室映像での彼の興味深い口グセです。

ナイトスクープに寄せられた視聴者からの依頼は、『画家の先生がとてつもなく早く絵を描くので彼にマンツーマンで指導をしてほしい』というものでした。

北野誠さんが対応してボブロス氏を探そうとしましたが、彼は亡くなっていたので吹き替え版の声優さん(石井隆夫氏)を探し出して呼び、実際の吹き替えボブの声で解説してもらいながら依頼者が絵を書くというものでした。

👆記事のとおり、結局できあがった絵はたしかにグダグダでした(笑)が、ボブ氏の軽妙な話術と個性的な石井氏の吹き替え音声が魅力的で、ボブ氏は日本でとても有名になりました。

ほんとに彼の描画スピード感はすごい。もっとすごいのは彼の説明時の言葉選び。日本語訳がよかったのもあるけれど、

「ね、簡単でしょう?」

いやいや、どう考えてもどう見ても簡単じゃない(笑)。

でも後に、このボブロス画法を真似して描いた人がアップロードした映像を見て、あ~やっぱり簡単だったんだ、ってなったのです。

ボブ氏の「ね、簡単でしょう?」は、興味を持って見ている人たちへの、その世界へ引きずり込む殺し文句ですね。

「簡単なわけないやろ~!」って思わせてその世界に引きずりこみ、虜にしてしまう。気が付いたら簡単ではないと思ってたことが簡単にできてしまっていた、ということになっている。

そして彼が凄かったところは、それが簡単にできてしまう技術を惜しげもなく公開しているところ。たぶん、簡単でしょうの言葉だけでも、簡単に絵が描ける技術を教えるだけでも、こんなに広まることはなかったと思います。両方そろって初めてボブロス画法が確立したと言える。

プロ目線でいえば技術に対する細かいツッコミなどあるでしょうが、そんなことより見てる人を引き込む術を彼が持っていたということ、これは単純にすごいと感心しかできませんでした。

彼が発信してきた言葉が知りたいなぁと思ってたら

あるじゃない!Amazonさんに。これはボチろうかな。

そしてボブロス氏の吹き替えの興味深い講座映像も見つけたので貼っておきます。クリエイター志望・現役クリエイターをはじめ、ものづくりに興味がある人すべて、こちらの映像は一度は見ておくといいかと思います。

ボブとゆかいな仲間たち ~山奥の家~ 1/2

ボブとゆかいな仲間たち ~山奥の家~ 2/2

ボブ氏についてのプライベートはGigazineさんが記事にされています👇

彼が残した言葉。

失敗なんてありません。すべては楽しいアクシデントです

これは絶対にマインドに追加しておきたい言葉です。

#毎日note #絵画 #油絵 #ボブロス #クリエイター #イラスト

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