見出し画像

妻へワンオペ育児の罪滅ぼしをしたい。私が未経験の保育業界に飛び込んだ理由。

「これで働くママが子育てと仕事を両立できるんです」

コロナが始まる半年前、BABYJOBの会議室で代表の上野から手ぶら登園の熱いビジョンを聞き、私はワクワクすると同時に「これを世の中に広げることができれば少しは妻への罪滅ぼしになるかも...」そう思って未経験の保育業界に挑戦することを決めました。

こんにちは。BABYJOB取締役事業本部長の脇(わき)です。

普段は、保育園向けのおむつのサブスク「手ぶら登園」「花王すまいる登園」や保育園を探せるサイト「えんさがそっ♪」の2事業の責任者をしています。

今日は、私がなぜ未経験の保育業界に飛び込んだのか、その理由を書いていきたいと思います。

・育児に関わることが出来ずに、申し訳ない気持ちを持っているパパ
・子育てを楽しくしたいと考えている方
・保育業界に少しでも興味がある方

この記事は上記に当てはまる方に読んでもらえると嬉しいです。


残りの社会人人生、本当にこのままでいいのだろうか

BABY JOBに入社する前は、スーパーの経営企画やマーケティングの責任者を5年程、その前は下着メーカーに長く在籍し、マーケティングや営業を統括していました。

一見すると今の仕事とは関係性がないように見えるんですが、どの業界も購買者が主に女性なんですよね。下着メーカーの経験から、女性のインサイトにはずいぶん詳しくなりました。

語弊を恐れず言うと、私は社会人になってから、ただ目の前に仕事があるからそれを一生懸命にやってきた気がしていました。しかし、世の中には色々な問題や課題があります。

50歳をすぎたあたりから、残りの社会人生活を考えた時に、「本当にこのままでいいのだろうか?」「自分がやった仕事を通じて、社会課題にどうにか貢献できないだろうか」と考えることが多くなりました。

世の中にはさまざまな社会課題がありますが、特に私が解決をしたいと思っていたのが「子育て」の領域でした。


ずっと感じていた妻に対する負い目。

入社を決めた2019年秋からさかのぼること十数年前の春のことです。我が家に初めての子どもが生まれました。

それとほぼ同時に当時勤めていた会社で、私はマネージャーに昇進して京都から福岡に赴任することになりました。

仕事に打ち込んでいた福岡時代

私生活で子どもが生まれ、会社では栄転。私にとっては本当に幸せな出来事の連続だったのですが、その裏で妻には非常に辛い思いをさせてしまいました。

転勤のため、妻はそれまで勤めていた会社を退職。生後間もない子どもを連れて見知らぬ土地である福岡に一緒に来てくれました。

しかし当時の私は毎晩帰宅が遅く、また出張も多かったので妻には毎日のようにワンオペ育児を強いることになってしまいました。

その頃のことを妻は忙しさのあまり記憶がないと言います。頼る人がいない街での初めての育児は心細く、孤独だったと思います。そんなことから私はずっと妻に対して負い目を感じていました。

後悔しても時間は戻せないですが、「子育て」の領域で何か社会課題を解決できたら、あの時の妻への罪滅ぼしができるのではないか...そう思うようになりました。

そんな中で出会ったのがBABY JOBであり、代表の上野でした。


おむつサブスクを広めれば少しでも罪滅ぼしになるのではないか。

「これで働くママが子育てと仕事を両立できるんです!」

コロナが始まる半年前、会議室で代表の上野からおむつのサブスク「手ぶら登園」の目指す熱いビジョンを聞きました。

おむつサブスク手ぶら登園を立ち上げ当時

いくつかの消費者向けマーケティングに関わってきた私の役割は、「おむつサブスク」を日本のスタンダードにすること。
この日本初のおむつサブスク『手ぶら登園』は、これまで経験してきたどのビジネスモデルとも違う革新的なサービスでした。


手ぶら登園のビジネスモデル

『手ぶら登園』は日本初の保育施設向けおむつのサブスクリプションです。
もともと保育園ルールでは自分の子どもが使うおむつは親が持ってくることになっています。

保育士はおむつと子どもを一対にして間違えないように名前を確認する必要があるので、保護者は使い捨てられる紙おむつに名前を何枚も書くことになります。

『手ぶら登園』によってその作業をしなくて済み、しかもそれがリーズナブルな価格で使い放題というアイデアは、保育園と保護者の行動や価値観を変えるはずだ!と思いました。

私は「社会にイノベーションを起こせるんじゃないのか」とワクワクしたのと同時に、「これが世の中に広がれば少しは妻への罪滅ぼしになるかもな」と思い、BABYJOB社に参画を決めました。

BABYJOBで「おむつサブスク」を広げることで将来、子育てに悩む誰かを助けることになるなら、あの頃の贖罪になるように思えたのです。

常に保育園・保護者ファーストな選択を。

2020年1月に入社をしたので、ちょうど今月で4年目になります。

入社をしてから、今日までサービスを利用している保護者の方・保育園の方が満足を感じて使い続けてくれるようサービス開発に力を入れてきました。

忘れられない出来事があります。

入社後すぐコロナ禍がやってきて4月中旬には日本中で、保育園への登園は自粛しようという流れになりました。登園が無ければサブスク利用者はいなくなります。

コロナ禍で保育園は休園となり、おむつサブスクの利用も減少した

立ち上がったばかりの「おむつサブスク」はいきなり存続の危機に陥りました。当社サブスクは月間契約であるため他のサブスクと同様に月中の返金はありません。
しかし、本当にそれでよいのか。

立ち上がったばかりの事業で資金余力は乏しく、また未曾有の事態に将来の見通しもつきません。それでも苦しんでいる保護者と保育園にとって最善の方法を取りたいと考え、規約にない休会制度を臨時で作り、その月の返金を行うことを皆で決めました。

リスクのある決断でしたが、幸運なことに緊急事態が緩和された3か月後には利用者数は元に戻りました。その最大の要因はビジョンに基づいた判断を貫いたことだと思います。

結果的にコロナ禍がはじまった2020年4月に331園だった導入保育園数は、翌2021年4月には266%の881園に増えました。そしてコロナ禍が終わる2023年4月にはなんと3885園と10倍以上になったのです。

最悪の事態をばねにして急成長できたのは、よりよい社会に向けて貢献したいという、組織全体の意志と行動があったからだと思っています。

せっかく働くなら社会をよくしたい

今後は、おむつサブスクの延長線上として、保護者と保育園のまわりにある課題を解決できる新規ビジネスも考えています。

おむつ以外のサブスクであったり、サブスク以外でも保活を楽にするような、保育園と保護者の周りの課題を解決していくことで、「子育てのお困りごとはBABYJOBが解決する」という立場でありたいと考えています。

何のために働くのか、と誰もが一度は考えるものだと思います。
私は生計を立てるためだけでなく、できれば仕事を通じて社会に良い影響を与えたいと考えています。

私の「罪滅ぼし」にはまだまだ時間はかかりそうですが、志を同じくする仲間とともに、すべての人が子育てが楽しいと思える社会を一日も早く実現していきたいと思っています。

ここまで読んでくださった方へ

このnoteを読んで、良いなと思っていただいた方、少しでもおむつのサブスクが世に広まってほしいと思っていただいた方はぜひSNSでシェアをしていただけると大変うれしいです。

また、BABY JOBで働くことに興味が沸いた方がいらっしゃれば、以下の採用サイトを覗いてみてもらえると嬉しいです!社員の半数以上が子育て中のママパパで、リモートワークやフレックスタイム制なども導入しており、働きやすい環境です。

手ぶら登園サービスサイト
えんさがそっ♪サービスサイト
・取材依頼はこちらまでお願いします

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


この記事が参加している募集