「ただの趣味。されど趣味。」ダンスを応援してくれた上司のおかげで仕事が楽しくなったお話

こんにちは！

梅です🌸

私ね、ダンスが習えなくてトイレで泣いたことがあるんですよ(笑)
小3のとき。

友達に誘われて体験に行ったら楽しくて、「習いたい！」ってお母さんに言ったんですけど、その時すでにピアノと習字をならっていて。
「3つは無理でしょ」
といわれ素直に引き下がってしまい・・・

トイレで一人で泣くという(笑)

でもどーーーーーしても諦められなくて、
高校に入るときに、今がチャンスだ！と思って、母に頼んだんです。

「テストで1位とるからダンス習わせて！」って。

私立でバイト禁止だったので、
根っからの真面目ちゃんの私は禁止と言われたらできないたちなんですよね。
えへ。

それで、「成績落ちたらやめさせるよ」という条件付きで
見事最初のテストで1位を取り、ダンスを習い始め、
ずっと上位キープで高校生の間ずっとダンスを習うことができたんです！

そんなこんなで社会人になった今もずーっとダンスを続けているわけなんですけれど、

働き始めたら、なかなかレッスンに行けなくなってしまったんですよね。

休みが合わなかったり。
仕事で時間に間に合わなかったり。

もちろん私は会社勤めで、ダンサーでもありません。
ただの習い事。ただの趣味です。

でも、『趣味』ってめちゃめちゃ大事じゃないですか？

釣りが趣味の人は、早く起きて船にのったり
遠くの川に行ったり
良いルアーを買ったり

登山が趣味の人は、休みの日に早起きして山に行くし
登山グッズや必要な装備をお金を出して揃えるし
目標の山に楽しく登るために体力づくりもします。

趣味って、その人が時間とお金をかけてやるに値する”好きなこと”ですよね。

世の中の全員が、「仕事大好き！！」な人間ではありません。

仕事は仕事として頑張って、趣味に思いきり取り組みたい。
そんな人も大勢います。

いわば『生きがい』です。

私にとってダンスがそうでした。

プロでもない。
上手くもない。
有名人とステージに立ったことがあるわけでもない。

・・・だとしたら頑張っちゃだめですか？
それは、仕事と天秤にかけたら価値が低いものになってしまうものなのですか？

私は、「社会に出るとはそういうこと。仕方ないんだ。」
と諦めていた時期がありました。

でも、仕事が大好きでとっっってもやりがいで満たされている！というタイプではなかった私は、
なんとなくお金を稼ぐために毎日8時間労働して、本当に時間を使いたいことには時間を割けない。
ただただ流されるように毎日が過ぎ去っていくことが、すごく苦しくなっていったことをとても、とてもよく覚えています。

それで、当時の上司に話に言ったんです。
「やりたいことがあるので転職します」って。

そしたら、私、すごく驚いたんですけど、
上司が、私のダンスの話をとてもとても真剣に聞いてくれたんです。

ただの趣味だと馬鹿にせず、
無駄なことだとないがしろにせず、
本当に真剣に聞いてくれたんです。

それがどれだけ、当時の私にとってどれだけ嬉しかったか。
言葉ではうまく表現できないくらい本当に本当に嬉しかったんです。

そして、私の「もっとダンスがうまくなりたい」という思いを、
「真剣なもの」と捉えて、協力してくれたんです。

休みの取り方を、半休ずつにしてレッスンに行ける日を増やしてくれたり
どうしても受けたいレッスンがある曜日は定時ぴったりで上がらせてくれたり、
正直、こんなにいろいろ提案してもらえるなんて思ってもみませんでした。

レッスンと職場と自宅。移動も増えバタバタした毎日でしたが、
私はその上司の元で働いているときの人生が一番楽しかったように思います。
「この人のためにもっと成果を出したい。」
仕事でそんな風に思えたのもこの時が初めてでした。

社会に出てからは、職場の人と過ごす時間が圧倒的に増えます。

そんな身近なところに、私のことを理解しようと、私の人生を理解しようと努めてくれる人がいるというのが、
これほどまで心をプラスに持ち上げてくれるのだと心の底から実感したのです。

自分の趣味にも頑張れる時間を作ってもらえてから、
頭が明るく、軽くなって、
仕事にも打ち込めるようになったんです。

ダンスにも時間を使えて、仕事もやる気がでて、
自分の人生を自分で頑張れている、そんな自分が好きになれました。

「仕事の中」に「人生」が組み込まれてしまっていた感覚から、
「人生の中」に「仕事」が入ってきた感覚。
『自分の人生を生きている！』という感覚。

すごく嬉しかった・・・。

仕事に対して、ようやく心からの主体性を持てるようになりました。

それは、「上司からもらったやさしさに応えたい。」という思いがあったから。

この優しさを誰かにも繋ぎたいと心から思うし、
だれかの優しさが、こんなにも他の人の人生に幸せな影響を与えることができるんだと、多くの人に知ってもらいたいし、
実感してもらいたいと思っています。

今でも大好きな方です。

心の底から、

「ありがとう。」

🌸梅🌸