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第113回看護師国家試験解説(一般午前50問目)


厚生労働省

転倒に関する筋肉に関連した問題ですね。
高齢者は筋力低下で転倒リスクがどうしてもあがりやすいです。

大殿筋(だいでんきん)

大殿筋は大腿部後面から臀部にかけて走る大きな筋肉です。
腰部や膝関節の安定に関連しますがつまずきには関与しません。

前脛骨筋(ぜんけいこつきん)

前脛骨筋は下腿部前面にある筋肉です。
足を上げる動作に関連します。
足をうまく上げることができないとつまずきやすくなるので
つまずきがある場合この筋肉は低下していると考えられます。

下腿三頭筋(かたいさんとうきん)

ふくらはぎのことです。腓腹筋とひらめ筋を合わせて下腿三頭筋と呼ばれます。
姿勢を保持したり、歩行や階段、スポーツのパフォーマンスに関与します。
足首を伸展させる動作に関連しますが、づまずきには関連しません。

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)

大腿四頭筋とは大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の四頭からなり、これらを総称した呼び名です。
大腿四頭筋は膝関節の伸展に関与しますが、つまずきとは関連が低いです。


答え

答えは②の前脛骨筋です。

余談ですが…
病院では転倒転落のしやすさを事前に評価する
「転倒転落アセスメントスコア」というものを使用することがあります。
このアセスメントスコアを使用し、転倒転落しやすい患者には
事前に対策を立てることがあります。

看護roo!にまとめがありましたので、就職前に抑えとくといいかもしませんね!


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