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5種混合ワクチンを接種した話


予防接種の内容が変わっていた話

いつのまにか予防接種が5種混合に!

我が家には2歳児・0歳児の子どもがいます。

上の子の予防接種の際は
●2か月⇒インフルエンザ菌B型(Hib)
     小児肺炎球菌
     B型肝炎(HBV)
     ロタウイルス
●3か月⇒上記に加えて
    4種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)
という接種内容で、毎週のように小児科に通い予防接種を行っていました。

今回2人目の予防接種も同じように毎週通院することを覚悟していたのですが…
市の予防接種の案内用紙を確認したところ、なんと令和6年4月1日から5種混合に変わったとのこと!

内容としては
4種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)+インフルエンザ菌B型(Hib)
になっており、Hibワクチンが混合になっていました!

このことにより
●2か月⇒5種混合+小児肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルス
が、いっぺんに打てるようになり通院が月1になりました
※自治体や小児科の方針で若干通院間隔は異なる可能性があります

親としては通院楽になってありがたいー!との半面、果たして厚生省はどのように記載しているのか気になり見てみました。

5種混合ワクチンについて(厚生省HP参考)

ざっくりと確認すると
●現行のワクチンと比較して有効性・安全性が5種へ変更後も同等である
●4種混合+Hibより5種混合のほうが費用を抑えられる
●混合ワクチンを以前は3か月から投与だったのが2か月から投与できる
●当面は4種混合+Hibワクチンも使用できる
●5種混合ワクチンの臨床試験にといて接種後の発熱が高頻度にみられている(肺炎球菌ワクチンと同時接種に伴うものの影響と考えられている)
※同時接種による発熱(37.5度以上)の発生割合は65.2%との記載あり
●投与方法は0.5mlを皮下注射または筋肉注射
●投与間隔は初回免疫は20日以上、追加免疫は6か月以上あける
(※ゴービックは初回免疫終了後6か月から13か月、クイントバックは初回免疫獲得終了後6か月から18か月経過したもの)

とのこと。
詳細は下記リンクの厚生労働省のHPを確認してください!

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001225283.pdf

予防接種なのでもちろんリスクもあるのですが発熱が気になるところですね。


それぞれの病気について

そもそもどんな病気に対するワクチンなのか?
ということについて簡単にまとめました。

ジフテリア


●ジフテリア菌による感染。ヒトにのみ感染する上気道感染症。
微熱・咽頭痛・頭痛などから症状がでる。
無治療の場合、急速に悪化し死亡率は5~10%である
●感染経路は飛沫感染
●治療法は抗毒素+抗菌薬の投与

百日咳


●咳を主とした上気道感染症。6か月未満の乳児が感染すると呼吸不全などのリスクがある。
●感染経路は飛沫・接触感染
●治療法は抗菌薬(マクロライド系)の投与

破傷風


●傷口から破傷風菌が入り、毒素を放出する。死亡率は30%である。
破傷風菌は土壌に多く存在する。
口の開けにくさや首筋のはりなどの症状がでる。
次第に顔の筋肉がひきつる笑い(痙笑:けいしょう)という症状がでる
●感染経路は創部感染(傷口から感染)
※ヒトへ移す可能性はない
●治療法は感染部位の洗浄・抗菌薬の投与・免疫グロブリン製剤の投与
抗痙攣薬の投与など

ポリオ(急性外白髄炎・小児麻痺)


●ポリオウイルスによる感染。ヒトのみに生じる。感染者の9割は無症状で自然治癒する。しかし5%程度で発熱、頭痛、嘔吐などの症状がでる。発症すると無菌性髄膜炎を起こし、麻痺を起こすこともある。
●感染経路は接触・経口・糞口感染
●治療法は対症療法のみ

インフルエンザ菌B型(Hib)


●インフルエンザ菌B型による感染。ほとんどは無症状。
1歳未満では感染すると敗血症や髄膜炎などの重傷な感染症を起こすことがある。
●感染経路は飛沫・接触感染
●治療方法は抗生剤の投与

肺炎球菌


●肺炎球菌による感染症。肺炎のほかに中耳炎や副鼻腔炎や髄膜炎なども含む
●感染経路は飛沫感染
●治療法は抗菌薬の投与と重症化した場合は全身管理

ロタウイルス胃腸炎


●ロタウイルスによる胃腸炎。脳炎や脳症の原因となることもある。
感染力が強くほとんどの子供が感染する。
●感染経路は経口・糞口感染
●治療法は対症療法のみ(抗ウイルス薬は現時点ではない)
※ロタウイルスワクチン投与時は腸管の一部が腸管の中に入り込む腸重積に注意する

B型肝炎


●B型肝炎ウイルスが原因のウイルス性肝炎。
●感染経路は垂直感染(B型肝炎ウイルスキャリアの母親から出産時に感染)と水平感染(血液や唾液、汗や涙など)
●治療法は対象療法のみ


ワクチン接種に対する考え方


ワクチン接種によって病状の悪化を防いだりとの利点がある反面、副作用もあるのでそれぞれのご家庭で接種するかしないか決めてよいと思います。

我が家の場合は予防接種をしました!
我が子(0歳2か月)の場合は
クイントバックという5種ワクチンが接種されました。
同時に小児肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスも投与されました!

この記事投稿時には接種1回目ですが、
幸いなことに発熱はしませんでした。


簡単にですが5種混合ワクチン等についてまとめました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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