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ぼっち在宅介護 往診で主治医に褒められた話

ホッホッホ。
今日、父の主治医の往診でした。
ちょっと褒めていただき、いろいろ気持ちが報われたり、救われたり、緩んだりしました。

父は、相変わらず、ちょっと血圧が高めで、昼夜逆転中でした。
水分補給でちょい起きした際、主治医のF先生が来てくださることを話し、

「先生が来たら起こすから、眠っててもいいよ」と伝えて寝かしておきました。


先生が、夕方来てくださり、血圧をチェックすると、

上が135…

(やりやがった…なんで、こう言う時にいい数字を出すんだ…)

で、看護師さんたちの記録を見ていただき、薬を飲んでもまた上がることを伝えました。

「うーん、落差は大きいな…でも、すごいよ」

???

「この状態(要介護5、腎不全末期)のお父さんをこの状態のまま見れてるな。すごいよ。この間の血液検査の結果持ってきたんだけど…すごいよ。」と、
点滴していた時期の血液検査の結果を見せてくれました。

カリウム値も
「高いけど、素晴らしいよ」
と言ってもらえた。


「クレアチニンの数値見て!信じられない。数値だけ見たら悪いけど、腎機能が低下していて、この数値をキープできてること自体、信じられないよ。病院に入ってたら2.3年でいったと思う。」

と先生がいいました。

「そうなんですか?そっか、そうなんだー。これでいいのかぁ。
あ、おかげさまで経口補水液ゼリーで点滴離脱できて水分が摂れるようになりました。」

と言うと…


「そうそうそれ見たい。そんなに飲めるの?」

「1.2リットルくらい飲めてます。毎食2本くらいが目標で…」

「はぁ?1.2リットル⁉️」

と、父が飲む姿を見て、

「すごい…飲めてる。ちゃんと自分から欲しがって飲んでる。1.2リットルって、普通そんなに飲めないよ。」

と、先生は驚いて、ひいていました。


「頑張らせ過ぎかなぁとも思うんですけど、『飯!メシ!』って言う人に、水をあげないわけにはいかないし、点滴の時は、頑張れ頑張れって飲ませてましたけど。今は、飲みたい範囲で飲んでもらってます」

「生きる気満々じゃない!頑張らせよう。いいよ、すごいよ。これでいい。
でもさー、なんでこんな風に維持管理ができるの?普通できないよ。」


「はぁ、ま、父やりやすいタイプだし…」

「いや、お父さんもすごいけど、そうじゃなくて。こんな状態の人の体調を維持できるのってほんとすごいよ。なんで?」

「あ、私?ぁぁぁぁ、最初からこうだったわけではないですけど…だんだん面白くなってきましたね。あー、こうしたらこうなるんだーとか、自分が老いる時のシュミレーションと言うか…」

「😱…なるほどねぇ。いい選択したね。」

「父の人選がですかね?」

「ああ☺️そうだね。お父さんのチョイスが素晴らしかったんだね。
うん、まだまだ頑張らせよう」

と、父と私の介護ライフに賞賛してくださいました。うれしい。



あらためて、
血圧が高いのは、父はしんどいかもだけど、下がる時もあるし。これ以上は気にしなくていいんだなぁ。「しんどいねー」と共感してあげて、時が過ぎるのを待てばいいのかぁ…
と、思いました。


それから

「あの、水分が摂れるようになって、ちょっと浮腫みが出るので、体が重くてしんどいんですよね。あと、拘縮が…」

「あー、拘縮は仕方ない。こんなもん。浮腫はお腹見て思ったけど…まだ全然いいよ。でもま、タンパク質がたんないかな。カロリー摂るため、糖質中心に頑張ってとってくれたんでしょ?食べれたらタンパク質を摂るといいけどなー」

「あ、昨日、ハンバーグ360kcalの半分食べましたけど…そんなんでいいですか?」

「え?そんなのまだ食べれてるの?じゃ、食べて食べて」

「オヤジぃ、先生が、『肉魚豆腐』を頑張って食べろって。そしたら、体が軽くなるって」

と父に伝えると、小さく目で頷きました。

「まだ、つながるのね?」

「あ、全然つながりますよ。今、めっちゃ眠いんで、こんなですけど、意思はしっかり伝えてきますよ。返事できる時もありますし。」

「すごいな、まだまだいけるわ。」
と先生。

半分眠りながら、先生と私の話を聞いていた父は、先生がかえるタイミングで必死に目を開けて見送りました。



後期の高齢者になると…
日に日にしんどいのが強くなっていきますよね。体調によって「いよいよか…」の気分が押し寄せてきます。

父と私だけの世界にいると、家族の甘えが出てしまい、「しんどいしんどい」と言う顔表現をしてしまいます。

が、第三者、しかも医師に、「すごいよ👍まだまだ」と言われたら、そうなのかーと素直に思えて、頑張れてしまうのってありますね。

父は、やっぱり根がおぼっちゃまなんで、やっぱり素直だなぁ…と思います😅

私にはちょっとダメダメな面も見せてくれますし、「何くそ!」って言うムキになる面も見せてくれます。そ、心に素直です。



とりあえず、200の血圧に耐えられるんだから、そりゃ、大した体力がまだまだある!
と思えば良いのか!と思うと、私も気が楽になりました。


褒められたら、私も父もちょっと照れてしまいますが…嬉しい気持ちには変わりなく。
一緒にやってきてよかったなぁ…と言う気持ちになりました🙌


追記)

父が逝く日はいつかくるんだろうけども…

心臓の音を聞くと、たぶん全然で。
ご飯を食べる量なんか、義母の時の何十倍も食べてるし。
頭や気持ちや体はきついだろうけど、まだまだ生きていなければならなさそうです。
修行だねぇ。

でも、正直、義母とのお別れのイメージがすごい良かったので…
本当に、その日がいつ来ても、だいぶ先でもいいと思っています。不思議と。



あ、でも、部屋だけ片付けないとなんで、最低、後半年は待ってほしいかなぁ…😅

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