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「Alcohol Abuse Plagues Kremlin Elites as War Drags On」The Moscow Times 2023/6/16

【記事の要約】
昨年夏、プーチン大統領は当局者らにアルコール摂取量の抑制を呼びかけた。しかし、ロシア独立系メディアによると、ロシアの政治エリート層は、ウクライナ戦争によるストレスでアルコール依存症に陥っている。また、戦争開始以来、当局者の間で3つのストレス対処法が見られる。1番目の役人集団は、仕事に意味を感じなくなり現実逃避の手段としてアルコールに頼る集団。2番目は、小さな行為や親切な行為に仕事を捧げ始めた集団。第3の最大規模の集団は、戦争関連の問題を無視し、プーチン大統領とその上層部の背後にある流れに乗ることを選択した集団だ。

【私の考え】
歴史的にロシアでは、国民を対象とした禁酒キャンペーンを何度か行ったが、密造酒が作られたり反発が起きたりしてうまく行かなかった。当局者に範囲を限定しても失敗していることから、ただ禁止する方法自体にも問題がある。また、戦地に行く兵士が薬物の力を借りることは多くあるが、意思決定をする当局者もまた強いプレッシャーを感じることが分かった。その中でも、ストレス解消を適切な方法で行い善意を持って仕事をする第2のグループのような当局者を評価することが組織や国の安定に不可欠だと考える。


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