マスクの下の顔

もう「マスクをつける生活」が当たり前になって3年ぐらい経つ。

マスクを付けて外に出ることについて正直慣れすぎて、マスク無しの状態は服を着てない時と変わらないような、他人に見せるのがなんか恥ずかしい気分すら感じるようになってきた。

ここで思うことが１つある。

他人の顔、マスク取ると想像と違う。

なんて失礼な話だろう
でも人間は、というか私は、無意識のうちにマスクの下の他人の顔面を自分の妄想の中で1番収まりの良いビジュアルに変換している。

本当に失礼な話だけど、ここ最近初めて出会った人が思ってたビジュアルと違うことが何回かあった。
マスクを付けている時の印象で可愛いな！かっこいいな！と思った人がマスクを取ったら想像より鼻の穴がデカかったり、歯並びが悪かったり、思ってたより面長だったり。

そして、「その顔を見るとあれ、なんか違うわ」と思ったりしてしまう。

本来だったら会った瞬間からその顔なんだから何とも思わないだろうけど、今は初めてその人の顔を見るまでの時間が長かったり、人によってはマスク下の顔を見たことがなかったりする人もいる。

これは初対面からマスク無しの顔を見るまでが長くなってしまった故に起こる現象で、マスクを付けていることが基本になりすぎてマスク無しの顔を見ることの方が珍しいなんて、本当におかしな時代になってしまったなと思う。

検索したらマスクの下の顔思ったより違う、って言う人や記事が結構見つかった。
美化してしまうのは人間の頭の無意識の補正なのかもしれない。
割とそういうふうに思ってしまう人が私以外にも多かった事にちょっと安心した。

きっと私も他人の想像より下膨れで顔の余白が多いと思われてるんだろうな、、

マスクの下の顔、おしまい。