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何でもないもの

 先日私立の受験の帰りでバスに乗りました。僕の住んでる辺境の地は田舎なのでバスが1時間に1~2本程度です。ガチ田舎と比べるとマシですが。なので結構待つんですね。でも今回はたまたま来た時間の10数分後に来るのでそんなに待ちませんでした。
 それでも待つので近くにあったベンチに座りボケーっとしていたら勿論車道が前にあるので前を車が通るわけです。ブオーンって音を鳴らしながら多種多様な車たちが流れて行ってる。どうせやる事もないのでその流れる車たちを見ていたんですよ。そしたらなんか止まるんですね信号待ちで。そしたらブオーンって音も静かになる。なんか分かんないけど「イイな」ってなった。なんだろう、音楽でさサビ前に盛り上がって盛り上がって一瞬音が止まってボーカルだけになる演出あるじゃん?あれみたいな感じかな。そんな良さがあった。
 なんでも無いんですよ別に。ただ車が信号で止まっただけ、それだけです。だけどなんか良さがあった。面白いですね。日本の詩人とかも似た感覚だったのかな、とか思ったけど多分そんな事ない。あれはちゃんと綺麗な風景見て思ってるからなぁ。いやでも、実際カエルが水に飛び込んでるだけなのに書いてるからなぁ…なんとも言えないね。そうゆう意味では一緒なのかもしれない。何かで見たけど日本人特有の風流ってやつなのかもしれない。風情か?まあどっちでもイイか。

 そしてそんな事を感じながらバスを待っていて、ついに来るわけです1時間に1本のバスが。当然それに乗ります。なんか人が多くて立たないといけんかなぁとか思っていたんですが僕の乗ったバス停で降りる人が多くて割と席が空きました。なので一番後ろの席に座って持ってきたにゃるらさんのエッセイ本を読んでいました。そして僕の家から一番近いバス停はバスの終点近くなんですね。なので僕の降りるバス停では人が僕以外1人もいなかった。なので一瞬だけバスが僕の貸切みたいになったんですね。「この状況ならなんでもやってもいんじゃね!?」とか思ったけど普通にダメですね。でもいつもならちょっと迷惑な事もやっても迷惑になりづらい(運転手様に迷惑になるのはダメ)のでなんかやっても良かったかもね。まあホントに1分無いくらいの時間の貸切だったのでやる事も思いつきませんでしたし、思いついたのも運転手に迷惑掛けそうだからやらなかった。僕が陽キャならやりかねなかったかもしれないけどね。もしくはイキり陰キャなら。
 そんなこんなあって家についた。受験も鉛筆転がせば入れるレベル…は言いすぎだな、でも普通に多分余裕で入れるレベルの学科なのでなんとかなったよきっと。面接もキョドったけど大丈夫でしょきっと。
 そんななんでもないモノに焦点を当てれた謎すぎる一日でしたね昨日(書くの遅すぎて一昨日だけど)。割と楽しかったよ買える時は。受験中はずっと腹痛が痛かったのでモジモジして後ろの人をビビらせてましたがね!!!クソッ!!!

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