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“技術”ではなく“理想の体験”からソフトウェア開発を実現

NOT A HOTELは、ホテルでもあり、自宅でもあり、別荘でもあるーーそんな世の中に存在しないサービスだからこそ、建築やサービス運営のみならずソフトウェアもゼロからつくる必要がある。

黎明期からNOT A HOTEL ソフトウェアチームの中枢を担ってきた下川北斗は「前例がないからこそ、職種を問わず全方位的にNOT A HOTELの解像度を高く持つ必要がある」と、その難易度の高さを表現する。正解が日々変わり続けるなかで、ソフトウェア開発に挑んできた下川へ、これまでの取り組みと“NOT A HOTEL エンジニア”としての心得を聞いた。

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機能要件も流動的で、完成のないソフトウェア開発に挑む


ーNOT A HOTELは世の中にないサービスをつくろうとしているので、ソフトウェア開発も無理難題が多いと想像しますが、北斗さんはどのように捉えていますか?

北斗:一般的にソフトウェアの設計では「単純化」や「パターン化」を用います。ただ、NOT A HOTELでは拠点ごとにやりたいことが異なったり、サービスの性質上、利用形態がオーナーの方のみならず、ゲスト宿泊やオーナー同士の相互利用をはじめ、多岐にわたる。同じお部屋であっても利用形態ごとにすべて違うロジックで動かしながら、一方でオーナーの方の体験価値が少しでも損なわれてはいけない。宿泊を扱うソフトウェアとしては例外的だと思います。

ーNOT A HOTELに耐えうるソフトウェアがないから、つくろうと?

北斗:そうです。一般的に使われているホテルシステムの予約ロジックはかなりシンプルな構造で動いているので、NOT A HOTELの複雑な仕組みに耐えられないんです。ソフトウェアエンジニアであれば、画面のなかに閉じたプロダクトをつくってきた方が多いかと思うのですが、NOT A HOTELでは現実世界にアプローチしています。それが難しくもあり、シンプルに楽しい。機能をプログラミングしているというより、ユーザーのリアル体験をプログラミングしているという感じのワクワクがあります。

下川 北斗:ソフトウェアエンジニア。2004年からソフトウェア企業で電子カルテ等の開発に携わる。2012年に独立し、様々なプロジェクトにプログラマーとして従事。22年10月NOT A HOTEL参画。

全職種と連携しながらプロダクト愛を具現化する


ー北斗さん自身、NOT A HOTELで働く醍醐味をどう感じていますか。

北斗:建築やセールス、あるいは現場の運営など、他の職種とソフトウェアの連携の部分での試行錯誤もNOT A HOTELならではかもしれませんね。ソフトウェアチームが独立してソフトウェアをつくって提供している意識ではなく、サービス全体を見ながらあくまでもオーナーの方々の体験の一部を全メンバーで連携しながらつくっているイメージです。

ーバリューの一つに「超自律」を掲げていますが、組織はフラットですよね。領域を超えて、一つの体験をつくっているのも特徴の一つでしょうか。

北斗:僕も経理のメンバーにお願いして、P/Lを読む会を開催したり、お客さまの解像度を上げるために、セールスチームにヒアリングしたりとかいろいろしています。純粋に自分の好奇心からやってることではあるんですけど、その知見が実際のソフトウェア開発で、細かい部分のジャッジの根拠になったり、優先順位づけの意思決定に役立つんです。ビジネスの側面も含めて目指す世界がどこなのかを共有できていないと、物事を迅速に前へ進めていけないですから。

ーNOT A HOTELが世に出すプロダクトに共感するエンジニアが多く集まってきている印象があります。北斗さん自身、NOT A HOTELに実際に宿泊してみた経験は大きかったですか?

北斗:そうですね。一度両親を含めた家族を招待して、宿泊しました。家族はみんな「テレビのなかの世界みたい」と感動していましたね。僕もNOT A HOTELで感動するということを体験して、だからこそ「もっとこうなればいいのに」とめちゃくちゃ思ったんです。理想の世界に向けてその思いを開発にぶつけて、より良いものができて、みんなが喜ぶ。また、「やっていこう」という気持ちになる。ポジティブなスパイラルができている感覚がありますね。

“技術起点”ではなく“理想の世界”を実現するための開発


ーソフトウェアチームの雰囲気はいかがですか?

北斗:チームとして印象的だと思うのは、本当にみんな“超自律”を意識して動いていることですかね。上長にきっちり許可を取ってから何かをやるというより、フラットな関係者間で合意が取れたものをとにかく前に進めることに振り切っている。初期に僕が一番コミュニケーションをとっていたきんちゃん(ソフトウェアエンジニア 黒岩裕輔)の働きぶりにも衝撃を受けましたね。 現状、エンジニアはフロントエンドとバックエンドに分かれ、それぞれ担当する機能やサービスがあるのですが、当時のきんちゃんは何でもやっていて。僕が他部署から学ぼうと思った一つのきっかけになっています。

ーでは最後に、2024年の“超えていきたい常識”を教えてください。

北斗:“開発の常識を超えていく”ですね。やや抽象的な話になるのですが、新しい技術が出てくると、僕らエンジニアは「それを使って何ができるのか」を考えることが多くて。ただ僕は、いったん技術は無関係に「こんな世界が実現できたらヤバくない?」という理想から逆算して、今ある技術をどう使えるかを考えるアプローチをしたいんです。たとえばお部屋の開錠も、ユーザーが何も操作せずにできたら理想ですよね。今後も「こんな世界が実現できたらヤバくない?」を起点にNOT A HOTELから常識を超えていけたらと考えてます。

採用情報


現在、NOT A HOTELでは全方位で採用強化中です。カジュアル面談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

STAFFTEXT:Ryoh Hasegawa
EDIT/PHOTO:Ryo Saimaru


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