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ソフトウェアの垣根を超え、暮らしをアップデートする

NOT A HOTELのVALUEである「すべての常識を"超えて"いく。」を、働くメンバーそれぞれの視点で紐解くシリーズです。何に共感してNOT A HOTELという道を選んだのか、どんな価値観を持ってここにいるのかを問います。
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Vol.1のメンバー:
黒岩裕輔(@wa_kinchan
ソフトウェアエンジニア

プロフィール:ファーストキャリアでは、東急ハンズの情シス会社であるハンズラボで、自社レジをiOSでリプレースするプロジェクトの立ち上げにiOSエンジニアとして関わる。その後、新規事業立ち上げのソウゾウ(メルカリ)に入社し、シェアサイクルサービスのメルチャリのサービス立ち上げのiOSを主軸に幅広くエンジニアリングを担う。その後、ファッションのUX改善、グロースに携わる。テックリードとして、ARKitを利用したPOCの開発を経験した。2020年12月にNOT A HOTEL1人目のソフトウェアエンジニアとして参画し、現在は全体のソフトウェア開発をリードしている。

NOT A HOTEL NASUでつかまえたカマキリと戯れる黒岩

謎多きスタートアップが描く未来に”超ワクワク”


— NOT A HOTELに興味を持ったきっかけを教えてください。

きっかけはNOT A HOTELのCXOの井上でした。井上とは、ソウゾウ時代にシェアサイクルサービス「メルチャリ」(現在は「チャリチャリ」)の開発を一緒に行っていました。

私はソウゾウを経てメルカリに移籍し、iOS開発のテックリードを担当していたのですが、「ゼロから新規サービスを立ち上げるフェーズに再度挑戦したい」という思いから、2020年の秋頃にメルカリを退職し、次の挑戦の場を探していました。

ちょうどそのタイミングで、一足先にNOT A HOTELに参画していた井上から複業のお誘いの連絡があり、初めてNOT A HOTELの存在を知りました。会社設立からまだ半年ほどのタイミングです。

井上からの誘いを受けて、ひとまず会社のWebサイトを見てみたのですが、全然情報が載ってなくて。(笑) 何やってるか分からなさすぎて逆に興味を持ちました。

ひとまず手伝うことにはなり、スマートキー関連の研究開発をしたり、CEO濱渦の私物である電気自動車を使って、スマートフォンから車を操作するなど、車をハックする研究開発を行っていたりしました。

— 当初、どんなところに”超ワクワク”を感じましたか?

元々ハードウェアとソフトウェアの中間の領域であれこれ試すのが好きだったので、個人的には研究半分、遊び半分のような気持ちで取り組めていたので、任せてもらった業務はどれもとても楽しかったです。

その後、濱渦とも改めて話す機会があり、NOT A HOTELがどのような構想を描いているかを詳しく聞くことができました。その話の内容はもちろん、めちゃくちゃ楽しそうに話す濱渦の姿も印象的でした。

技術的にも最も興味の強い分野が大きく関わっていること、これまでにないまったく新しいものをつくっていこうとしていること、そしてそれは常識をはるかに越えた発想で暮らしそのものをアップデートしようとする試みであることに”超ワクワク”を感じ、「これは絶対一緒に成功させたい!」と思い、その日のうちに入社を決めました。

開発したホームコントローラーで温めたサウナに初めて入る濱渦(左)と黒岩(右)

多様な専門性から生まれる”あたらしい暮らし” 


— 入社後はどのようなことを担当しましたか?

1人目エンジニアとしての入社でしたし、当時は社員もまだ少なく、とにかく手広くいろんなことをやりました。各専門分野のプロフェッショナルな社員やパートナーたちとみなでサービスの方向性や事業の方向性を議論し、見極めつつ、技術的な意思決定は私が下していくといった日々でした。

入社当時は、正直ここまで幅広い業務を自分にはできるのだろうかと怖さを感じる部分もありましたが、そこが自分にとっての新たな挑戦でもあり逆に超ワクワクを感じる部分でもありました。

— 入社してみて、おもしろいと感じたことはありますか?

NOT A HOTELでは、サービスの設計を考える議論の中で「こうしたいよね」といったふわっとしたイメージがある程度固まってきたら、CXOやパートナーのデザイナーチームが中心になってすぐにそのデザインのラフをつくってくれます。

それがいつも爆速で、かつラフの時点ですでにめちゃくちゃかっこいいんです。それをもとに具体的なシステム要件や仕様を詰めていくのはすごくおもしろいし、ワクワクするなと感じます。この進め方やデザイン部門のスキルの高さは”超クリエイティブ”を生み出すための重要な源泉になっていると思います。

– 最近、最も”超ワクワク”したことはなんですか?

NOT A HOTEL AOSHIMAがリリースを迎えたことですね。自分たちが2年以上考え抜いてきたプロダクトが、建物という物理的にも大きなものとして具現化されるのは非常に感慨深いです。

建設中の青島には何度か滞在する機会があり、毎朝、建物がつくられている様子を見ていましたが、ものすごいスピードでできあがっていくんですよ。見るたびに前日とは全く形が変わって完成に近づいていくのは、まさに”超ワクワク”でした。

そしてその建物の中には、自分たちが構想したタブレット1つですべての設備が操作できる世界が現実のものになっていたり、自分が選定したハードウェアが現場の職人さんたちの腕と工夫でしっかりと建築の一部として溶け込んでいたり。

まさにソフトウェア、ハードウェア、建築、いろんな世界の知見やテクノロジーが混じり合い生まれた結晶がNOT A HOTEL AOSHIMAであり、そうして分野を越えてひとつの大きな新しい世界をつくりあげていく過程は、NOT A HOTELだからこそ味わえる感動体験だと思いました。

夜のNOT A HOTEL AOSHIMAの外観

— 異なる分野が混じり合う上で苦労したことやおもしろい発見はありますか?

建築の世界とソフトウェア開発の世界の時間感覚の違いは、おもしろい点のひとつです。

とりわけスタートアップにおけるソフトウェア開発では、長くても2〜3年先のことを見据えながら、小さく作って、小さくリリースして、その反応をみて1〜2週間の短いサイクルで高速に改良をくりかえしていくのが主流です。

しかし、建物は一度建ててしまえば基本的には数十年そこに存在することになります。例えばNOT A HOTELの耐用年数は47年ですが、それは最初から47年間にどんなことが起きうるかを考えながら設計されていることを意味します。

数十年間どれくらい雨にさらされるのか、建物に風があたり続けるとどうなるのか、使っている素材はどれくらいの年月でどれくらい劣化が起きるのか、劣化したときに対処可能な構造になっているのかなど、数十年に渡って起こりうる未来を予測しながら設計・建設を行っているのです。

これは建築の世界からすれば当然なのかもしれませんが、ソフトウェア開発の世界に身を置いてきた立場としては、40年も50年も稼働する前提で最初からサービスを考えることは、なかなか経験することがありませんし、そもそもそんなに長く稼働したITサービスは過去にないと思います。

気軽にアップデートできるものと数十年単位でアップデートが難しいものとを見極めて考えていく必要があり、この点を建築家メンバーたちとすり合わせながらプロダクトを開発するのは、難しくもありつつも、新たな発見や学びがあっておもしろい点です。

選択と集中よりも、独立と連携で大きく動く


— NOT A HOTELはどんなチームですか?

いろんな世界のプロフェッショナルが集まった超自律的組織というイメージです。

NOT A HOTELのサービス開発には、ソフトウェアはもちろんハードウェアや建築、不動産、ホテル、NFTなどさまざまな業界のプロフェッショナルたちが関わっています。様々なプロフェッショナルが「すべての人にNOT A HOTELを届ける」というミッションを実現すべく、それぞれの強みを生かして多様なプロジェクトを同時進行で進めています。

なので、選択と集中というよりは、各々がValueを意識しながら独立して動き、必要な箇所はしっかり連携をとるという絶妙なバランスをとりながら、多方面に全体を大きく動かしていくスタンスです。

— バックグラウンドがまったくことなるメンバーが多い中、どのようにコミュニケーションをとっていますか?

毎朝30分、プロダクトに関わるメンバー全員で朝会を実施しています。そこで仕様の議論や各チームの進捗報告、連携が必要な箇所の確認などを行っています。

他にもいくつか定例ミーティングがありますが、みんなのバックグラウンドが異なるからこそ、面と向かってコミュニケーションをとり、認識の齟齬をなくす機会を持つことを大事にしています。

これは様々なアイディアをスピーディーに実現するのにも重要です。例えばNOT A HOTEL NFTは、NFTの話が社内で上がってわずか2ヶ月弱での爆速リリースとなりましたが、こまめにうまく連携をとりつつみんなが自律的に動く基盤があってこそだと思います。

竣工を目前に控えたNOT A HOTEL NASU

世界中どこのNOT A HOTELにいても”変わらない”暮らしをつくりたい


— これからNOT A HOTELではどのような”常識を越える”を実現していきたいですか?

NOT A HOTEL AOSHIMAがリリースされましたが、これはあくまで1つ目の拠点が世に出ただけにすぎません。NOT A HOTELで実現したいのは、世界中に家があって、オーナーがどの拠点に行っても差分なく快適に暮らせる/過ごせる世界観です。

なので、まずはNOT A HOTEL AOSHIMAを通じて、そもそも1つの拠点においてこれまでの常識を越えるあたらしい暮らしの体験が実現できているのか、今のホームコントローラーは最適なのか、建物自体は使い勝手がいいのかなどを検証していかなければいけません。

そしてまもなくNOT A HOTEL NASUのリリースも予定されていますが、そこからは複数拠点を跨いで理想の世界観を現実化できているかの検証が始まります。

さらにその先、国内拠点が多く増えていけば、その土地の気候や特性、各建物自体の構造や特徴など、拠点ごとの違いのバリエーションはどんどん増えていくでしょう。それが世界規模に広がれば、文化や法律の違いも大きく暮らしに影響するようになり、さらに変数が多様化して難易度もあがっていきます。

そんな中でも、どの拠点にいても快適に過ごせるという「あたらしい暮らし」を実現すべく、その基盤としてのシステムをつくっていくことが、まさに私が実現したい”すべての常識を越えていく”です。

— ありがとうございました。


NOT A HOTELの採用情報

わたしたちは「すべての常識を"超えて"いく。」というVALUEで、共にNOT A HOTELをつくりあげる仲間を探しています。

Wantedly / MeetyからNOT A HOTELのメンバーと気軽にコミュニケーションをとることができます。気になるトピックがある方は、ぜひカジュアル面談のお申し込みをお待ちしております。(多数ご連絡いただいた場合は、すべてにお返事を差し上げることが難しい場合もございます。ご了承ください。)

11/8会社説明イベント @ASAKUSA

2022/11/8に全職種対象の会社説明会を、NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSAとオンラインで同時開催いたします。実際の建築や世界観に触れていただきたいと思っています。ぜひご参加ください。
2022年11月8日 (火) 19:00 - 20:00

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