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【詩作】邂逅 ―reprise―

異国の空を舞う鳥は
淋しさの尽きるまで
西へ 西へと
飛ぶという

愛の喪章を胸に
地の果てへ旅立ち
孤島の切り立つ崖に
降り立てば

春の波濤は千々に砕けて
泡沫(うたかた)に消えゆき
悠久の空の下には
碧(あお)く光る海

寄せては返す
愛おしさの記憶を
海鳥たちよ
運んでおくれ

一度でも愛した心は
愛を知らないよりも
海がこんなにも碧い訳を
知るだろう

ああ 海よ
大いなる腕に抱かれて
歓びに打ち震える魂を
彼方へ返す――

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