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映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
原題:The Hummingbird Project
製作年:2018年 カナダ・ベルギー
監督:キム・グエン

映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』は、

株取引で優位に立つために、高速の光ファイバーを1600㎞に渡って敷設しようとする実話に基づくストーリーです。

奇想天外なプロジェクトを起こすヴィンセントをジェシー・アイゼンバーグ。『ソーシャル・ネットワーク』を彷彿させる早口でまくしたて、これをサポートする天才プログラマーの叔父アントンをアレクサンダー・スカルスガルドが好演しています。

キャスト

・ジェシー・アイゼンバーグ(ヴィンセント・ザレスキ)
プロジェクトの発案者

・アレクサンダー・スカルスガルド(アントン・ザレスキ)
ヴィンセントの叔父 プログラマー

・サルマ・ハエック(エヴァ・トレス)
ヴィンセントの元上司 プロジェクトを執拗に妨害する

映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の見どころと感想

(C)2018 Earthlings Productions Inc./Belga Productions

株取引に携わるヴィンセントは、カンザス州のデータセンターからニューヨークの証券取引所までの直線距離1600キロに、真っすぐの光ファイバーケーブルを敷設することを思いつきます。

これによってアクセス時間が0.001秒短縮でき、誰よりも早く株取引ができる。その結果、年間で500億円の収益が可能と試算するヴィンセント。プログラマーの叔父アントンとともに会社を辞め、計画を実行に移すことに。

しかし、各土地の所有者らに理解が得られず計画は難航。おまけに元上司の妨害が。そしてヴィンセント自身にも病がー。

評)アイゼンバーグの早口が虚しい 夢を追う主人公たちの狂気

回線速度が雌雄を決するとはいえ、数年もすればどんどん新しい技術が生まれる世界。このプロジェクトは壮大で夢を抱かせる一方、先祖代々の土地で農場を営む所有者相手に光ファイバーの有用性を説くシーンあたりは、なんだかとても虚しい気分にー。ジェシー・アイゼンバーグが早口でまくし立てればまくし立てるほど虚しくなるのですよ。

そのプロジェクトのキーマンとなる天才プログラマーの叔父アントンを演じるのは、長身の超イケメン、アレクサンダー・スカルスガルド。こちら役作りで禿げててビックリ。

株や為替の取引に関する多少の知識と興味があったほうが楽しめる映画ですが、それ以上に「どう生きるか」という人間の普遍的な問題を描いた映画として、夢を追う主人公たちの狂気を味わってはいかがでしょうか。

映画『ハミングバード・プロジェクト』おすすめです。


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