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映画『プルーフ・オブ・ライフ』(2000年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:プルーフ・オブ・ライフ
原題:Proof Of Life
製作年:2000年 アメリカ
監督:テイラー・ハックフォード

映画『プルーフ・オブ・ライフ』は、

国際的な人質事件を描くサスペンス映画です。スリリングな交渉と奪還のシーンはもとより、プロの交渉人と依頼主である人質の妻の間に芽生える愛も見どころ。この2人の愛はその後、私生活でもスキャンダルとなりー。

キャスト

ラッセル・クロウ(テリー・ソーン)
ロンドンのK&R(誘拐身代金保険会社)に籍を置く交渉人

・メグ・ライアン(アリス・ボーマン)
南米在住中に夫が誘拐事件に巻き込まれる妻

・デヴィッド・モース(ピーター・ボーマン)
アリスの夫 ガス会社で働くのダム建設技師

・パメラ・リード(ジャニス・グッドマン)
ピーターの姉 アリスとともにピーターの解放に動く

・デヴィッド・カルーソ(ディノ)
テリーの仲間 

映画『プルーフ・オブ・ライフ』の見どころと感想

南米テカラで反勢府ゲリラに襲撃され拉致されるアメリカ人技師のピーター。ゲリラ組織は多額の身代金を要求します。

この事件を担当することになった交渉人のテリーは現地に飛び交渉の準備を開始。が、直後ピーターの会社が身売りし、保険金の支払いをキャンセルしていることが発覚。このことから一旦は事件を離れることになり帰国するテリーですが、人質の妻アリスのことが気がかりで再び現地へ向かいテロ組織との交渉を始めます。

身代金を引き下げるための交渉は長期化し、やがて決裂。

人質奪還のため強行突破を決意したテリーはー。

評)主演の2人、以外の見どころを楽しみたいアクションサスペンス

初っ端からナンですが、これはメグ・ライアンにとってはいわくつきとなった1本です。みんなが大好きだったあの頃のメグ・ライアン。特に日本での人気は絶大なものでした。

が、この映画の共演でメグ・ライアンはラッセル・クロウと急接近。しかしメグは当時、夫デニス・クエイドがおり不倫関係。メグは別居の後、離婚し、クロウとの関係も終了。のスキャンダル以降キャリアが低迷していくことになるのです。

映画に話を戻しましょう。
冒頭がイイんですよ。交渉人テリーが別事件でギリギリのところで人質を救出。その仕事がどういったものである、テリーの背景を手際よく見せます。

そして舞台は南米へー。
テカラというのは架空の国(ロケはエクアドルで行われています)。麻薬やゲリラ犯罪など治安は決してよくない土地柄。ピーターが拉致されるシーンも緊張感たっぷりに見せてくれます。

で、そのピーター。自分の仕事であるダム建設は、この国のためになると自負。半面、妻アリスの孤独さや心もとなさには無関心で誘拐事件の直前には別居しようという状況です。そんな夫婦の絆が誘拐事件を機に、という話なのに、テリーが!テリーが、ね。

会社の仕事としては引き受けられなくなったのにアリスのことが気になって戻ってくる。もう最初っから惚れてるんでしょうよ。そりゃこの頃のメグ・ライアンは最強の可愛さですからしょうがない。

お仲間のディノ(デヴィッド・カルーソ、イイ役です!)が「好きになっても先はないぞ」と諭すのに、いよいよ気持ちが抑えられなくなってー。

一方のメグ・ライアンといえばー。

冒頭のとおり、この映画がキャリア失速の原因となったようなもの。ま、クロウとのナンダカンダがなくても、やっぱりこの手の映画にメグ・ライアンは微妙かな、と。

序盤の夫婦喧嘩のシーンはロマコメ的で浮きまくってるし、シリアスで緊張感のあるシーンにあの可愛らしさは邪魔でしかない。

最大のピンチに頼りになりそうなヒーローが現れた。しかもそのヒーローは自分に好意を寄せていると気づいてしまった。複雑な役どころです。が、その複雑さも可愛さで乗り切っちまえ!って感じに見えてしまって残念。

見どころはこの2人というよりも、誘拐ビジネスの恐ろしさとか、人質に取られたピーターの奮闘とか、終盤の奪還劇とか、です。

映画『プルーフ・オブ・ライフ』 ぜひ。

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