映画『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』は、
19世紀末のイギリスの精神科病院を舞台にしたサイコスリラーです。当時主流であった監禁療法ではなく先進的で人道的な治療を行っているとある病院。が、その真相はー。
原作はエドガー・アラン・ポーの短編。ベン・キングスレーの曲者っぷりが見どころの1本です。
キャスト
・ケイト・ベッキンセイル(イライザ・グレイヴス)
精神疾患患者
・ジム・スタージェス(エドワード・ニューゲート)
新米医師
・ベン・キングスレー(サイラス・ラム)
ストーンハースト精神病院の院長/実は患者
・マイケル・ケイン(ベンジャミン・ソルト)
ストーンハースト精神病院の本当の院長
・デヴィッド・シューリス(ミッキー・フィン)
ストーンハースト精神病院の職員/実は患者
・ブレンダン・グリーソン
オクスフォード大学の精神鑑定医
映画『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』の見どころと感想
1899年オクスフォード大学でのヒステリーに関する講義に出席していたエドワード。
数年後、医師になったエドワードは精神医学の分野で先進的な治療を行っているというストーンハースト精神病院を訪ねます。
研修を希望するエドワードを歓待するラム院長。エドワードが担当することになった女性患者イライザは、ヒステリー発作の末、夫に危害を加えたため入院中。かつて大学での講義に症例とされた患者でした。
美しいイライザに惹かれていくエドワード。そのイライザはエドワードにここから逃げるようにと忠告します。
そして地下にこの病院の本当の院長以下、職員が監禁されている事実を知りー。
評)怪しいと思ったらー、を見事に回収するスリラー
ベン・キングスレーが人道的な治療を施す医師!?という胡散臭さ。職員のミッキー(怪優デヴィッド・シューリス!)もかなり怪しい。そしてキャストにあったはずのマイケル・ケインが見当たらない、と思ったらー、
ハイハイ、そういうことでしたか、という前半です。
ネタバレはココまでにしますが、この後も驚愕の展開が待っています。
というわけでスジについては語れないので、以下、キャストその他の批評です。
前述のとおり、キングスレーとシューリスの怪しさが半端ないんです。
その二人と対峙することになるエドワード医師のジム・スタージェスと患者イライザのケイト・ベッキンセイルがホントに美しい。美しすぎて中身が見えない。オッと!ここもネタバレにつながりそうなので控えます。
この時代の精神科医療の際どさ、クラシカルな病院の作り、衣装も見どころです。
原作はエドガー・アラン・ポーの短編「タール博士とフェザー教授の療法」
読んでみましたが、こちらは患者に乗っ取られていることが明らかになる食事会場面(映画でも印象的なシーンです)のみ。それでもポーが精神障害に強い関心を持っていたことがうかがえるもので、映画はそのテーマをさらにー。
映画『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』 絶対にネタバレなしで見ることをお勧めします。ぜひ。
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