映画『カーラの結婚宣言』(1999年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『カーラの結婚宣言』は、
軽度の知的障害を持つ娘カーラが、母親に反対されながらも自立、結婚しようとする姿を描いた映画です。
障害を持つ娘を演じるのは、1990年代人気絶頂だったジュリエット・ルイス。演技派とも言われていたジュリエットですが、本作ではラジー賞にノミネートされています。その演技やいかにー。
キャスト
・ジュリエット・ルイス(カーラ・テイト)
テイト家の末娘 軽い知的障害を持つ
・ジョヴァンニ・リビシ(ダニエル・マクマオン)
カーラと恋に落ちる青年 同じく知的障害者
・ダイアン・キートン(エリザベス・テイト)
カーラの母
・トム・スケリット(ラドリー・テイト)
カーラの父
・サラ・ポールソン(ヘザー・テイト)
カーラの姉
映画『カーラの結婚宣言』の見どころと感想
全寮制の学校を卒業し自宅に帰ってきた知的障害者のカーラ。子ども時代、しつけられずやむなく全寮制の養護学校に預けられたカーラの成長に家族は安堵します。が、厳格な母エリザベスは少し戸惑い気味。
そんなことは気にとめないカーラは、職業訓練校に通い自立したいと言い出します。当然エリザベスは猛反対。しかし理解のある姉や父に支えられ一人暮らしを始めるカーラ。職業訓練校で同じ障害をもつダニエルと知り合い、恋に落ちます。
そしてダニエルと結婚したいとー。
評)ジュリエット・ルイスのやり過ぎな「ピュア」とご都合主義に興ざめ
障害がありながらも自立し、恋愛し、自分の幸せを求めていくカーラに心打たれー、と言いたいところですが、ちょっと何点かモヤモヤすることがー。
カーラの家はなかなかのお金持ち(父は開業歯科医)なんですよね。希望する教育を受けられるし、自立と言いつつ快適なマンションを親が借り与えているわけだし。母親も厳格というよりは単に子離れできていないふうにも見えるし。
なにより、このカーラを見ているとだんだんイライラしてくる。カーラとダニエルの恋模様がやらたとピュアで、いや、ピュアなのはいいんですよ。ピュア結構。気になるのはジュリエット・ルイスの演技。やりすぎでワンパターンでリアリティがない。ご都合主義な展開と相まって、すっかり興ざめしてしまう。製作公開から20年超とはいえ、そこには古さ以上の現実とのズレがあるような。
見どころはカーラの姉を演じるサラ・ポールソン。役柄の設定にもニヤリ。
TVシリーズを中心に出演していたサラが25歳当時の本作。当時から落ち着いた上品な雰囲気があり、なおかつキュート。いろいろあったジュリエット・ルイスと比べると、20年の月日を感じさせないサラ・ポールソンをぜひ。
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