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映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:デス・プルーフ in グラインドハウス
原題:Death Proof
製作年:2007年 アメリカ
監督:クエンティン・タランティーノ

映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』は、

テキサス州を舞台に殺人鬼と狙われる美女たちの抗争を描くサスペンス・スリラー。他愛もない会話とド派手なカーアクション、グランドインハウスの雰囲気を再現したB級映画的編集など、タランティーノ監督の映画偏愛が満載の映画です。

キャスト

・カート・ラッセル(マイク・マッケイ)
スタントマンを名乗る男

・シドニー・ターミア・ポワチエ(ジャングル・ジュリア・ルカイ)
ラジオDJ

・ヴァネッサ・フェルリト(アーリーン)
ジュリアの友人

・ジョーダン・ラッド(シャナ・バナナ)
ジュリアの友人

・ロザリオ・ドーソン(アバナシー)
メイク係

・ゾーイ・ベル(本人役)
スタントウーマン

・トレイシー・トムズ
スタントウーマン

・メアリー・エリザベス・ウィンステッド(リー)
女優

映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』の見どころと感想

(C) 2007 The Weinstein Company

テキサス州オースティンの人気DJジャングル・ジュリアは、友だちとともにドライブに出かけます。が、道中、怪しい男が接近。スタントマン・マイクと名乗るその男とバーで会話した後、車での帰り道ー。

それから14カ月後、再び現れたマイク。今度のターゲットは映画業界で働く女性たち。スタントウーマンのゾーイらは中古車を試乗することに。が、マイクの乗った車に追われー。

評)タランティーノとグラインドハウスの好相性

まず、グラインドハウスについて補足を。

グラインドハウスとはB級映画を2,3本立てで上映するアメリカの映画館のことで、1960~70年代に大都市の周辺に多数存在しました。エロとバイオレンスだらけでフィルムも傷んで編集も雑(場面が飛んだり、雨のような線がたくさん映り込んだり)。

この映画はそんなグラインドハウスを模し、”あえてB級的”に作られています。もとはこの映画ともう1本の長編(『プラネット・テラー』ロバート・ロドリゲス監督)+フェイクの予告編4本で北米で公開されたものです。

『レザボア・ドックス』(1991年)や『パルプ・フィクション』(1994年)のような凝った時間構成はなく単純明快。2つの事件が順番に描かれていきます。突然モノクロになったり、走っている車が消えたり、グラインドハウス的なノイズを織り交ぜながら、おなじみのバイオレンス、脚フェチ、他愛のない会話といったタランティーノらしさで楽しませてくれます。

主人公はカート・ラッセル演じる殺人鬼と彼が耐死仕様(デス・プルーフ)に仕上げた車。

とにかく最後までブッ飛ばしまくる映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』 むしゃくしゃした気分におすすめの1本です。

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