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【映画日記】「短いのがお好き」 映画の適尺問題

2024年3月28日

ちょっと前に「映画は長ければ長いほど良作(名作?)」という出所不詳の意見があってちょっとザワザワした。ま、出所不詳なのでことの真意はわからないけれど、たしかに最近の話題作は長い。

『オッペンハイマー』は3時間。
『デューン 砂の惑星 PART2』は2時間46分。
『哀れなるものたち』も2時間21分。いや、2時間21分は長いほうじゃない。普通です。

が、この普通の長さですら「2時間超えか…」と見る気が削がれてしまう。

私は短い映画が好き

短けりゃなんでもいいというわけではなく、要は短い尺で描ける話が好きなんだと思う。

どこにでもいそうな人たちが、どこにでもありそうなことで右往左往しているコメディ寄りのヒューマンドラマとか、アイデア勝負のミステリーとか、90分かせいぜい2時間で収まる話が好き。

短尺好きの長編大作の味わい方

一方、複雑なストーリーや壮大な世界観、映像としての見どころがたっぷり詰め込まれた大作は苦手。

それでも『ゴッドファーザー』(Part1は177分、2は200分、3も160分超←見てません)や『ドクトル・ジバゴ』(1965年/197分)『ルートヴィヒ』(2016年の完全復元版は237分)『天井桟敷の人々』(1945年/190分)『バリー・リンドン』(1975年/185分)などの長い長ーい映画も見てきた。

で、これらを見たときに長さを感じなかったわけではない。むしろしっかりと「長いな」「長かったな」と思った。

が、それは否定的な気持ちではなく、なるべくしてそうなったその長さに対する敬服のような思いでもあった。

よくある「3時間があっという間でした」「全然長さを感じませんでした」だけが称賛ではないはず。長いもんは長い。それでいいのだ。

見てみないと適尺かどうかわからない

身も蓋もない結論でナンですが、長すぎかどうか("短すぎ"ってことは滅多にないから不思議)は見てみないとわからない。

見る前にあれこれと情報を入れたくないほうなので「これだったら長尺もやむなしか」と覚悟が出来づらいのかもしれない。

そういうことにしておこう。









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