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映画『ブラック・シー』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:ブラック・シー
原題:Black Sea
製作年:2014年 イギリス・アメリカ
監督:ケヴィン・マクドナルド

映画『ブラック・シー』は、

黒海に沈むUボートから金塊を引き上げ一攫千金を目論むがー。金か命かをめぐるサバイバル。最初から上手くいきそうにないメンツが予想以上の泥試合を展開。ラストもそのあとどうすんのか、というハラハラし通しの1本です。

キャスト

・ジュード・ロウ(ロビンソン)
海洋サルベージの専門家

・スクート・マクネイリー(ダニエルズ)
金塊探しの出資者の部下

・ベン・メンデルソーン(フレイザー)
イギリス人乗組員

・ボビー・スコフィールド(トビン)

潜水艦は未経験の青年

・デヴィッド・スレルフォール(ピータース)
イギリス人乗組員

・コンスタンチン・ハベンスキー(ブラッキー)
ロシア人乗組員 ロビンソンの友人 潜水艦内の通訳

映画『ブラック・シー』の見どころと感想

(C)2014 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

11年務めた会社を突如解雇されたロビンソン。かつての仕事仲間からある情報を入手します。第二次世界大戦中に黒海に沈んだ潜水艦(Uボート)に大量の金塊が眠っている。まだその事実をつかんでいないロシアを出し抜き金塊を探しあてようと。

資金調達のために富豪ルイス宅を訪ね、報酬の配分を取り決めます。そのルイスの要請で金塊探しに参加するルイスの部下ダニエルズほか、イギリスとロシアの両国から乗組員を招集します。

しかし準備された潜水艦はオンボロ。この情報をもたらしたカーストンはロビンソンへの謝罪の言葉を残して自殺。カーストンの代わりに19歳の貧しい青年トビンを加えどうにか探索をスタートします。

が、オンボロの潜水艦はあちらこちらで故障が発生。乗組員の間のいざこざは絶えず、ついに殺しも。

そしてエンジンが爆発し潜水艦は海底にー。

評)どうすんの? からの、どうにもならなくなっていくサバイバル

ロビンソン以下、乗組員たちはこのピンチをどう乗り切るか、というサバイバルが見どころ(なので、これ以上のネタバレはできません。)

潜水艦という究極の閉鎖空間が否が応でも緊張感をもたらします。赤い照明のなか、ロビンソンを演じるジュード・ロウの眼光鋭い決め顔が冴えわたる。曲者揃いの乗組員のなかで、希望的存在の青年トビー。が、その輝きも儚い。スクート・マクネイリー演じる出資者の部下ダニエルズの小者感はなかなかで、その出資者(演じるのは、ドラマ『ザ・クラウン』でオリヴィア・コールマンのエリザベス2世の夫フィリップ殿下のトビアス・メンジーズ)にもひとひねりあるところにはニヤリとさせられます。

といっても、中盤から「どうすんのよ、どうできんのよ、この状況」というくらいどドン詰まり。どうやっても(映画的にも)いいラストにはならないのでは―、と思わせてのラストです。

どうにもならなくなっていくサバイバルをお楽しみください。


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