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海外文学を楽しむ/おすすめのブックガイド/蔵書増!恐れることはない

2021年3月20日

このところ海外文学をよく読んでいる。
といっても、もともと翻訳ものが苦手。なんならカタカナさえ苦手なので、いまだに読みにくいなと思うことも。が、世界各国の、アメリカやイギリスだけでなく中南米や中東、東欧の作家やそれらが舞台となった現代の小説は、新鮮さと懐かしさが混在していておもしろい。

映画『希望の灯り』→原作『通路にて』が収められている短編集『夜と灯りと』(クレメン・スマイヤー)→クレメンス・マイヤーの短編を含む新潮クレスト・ブックスのアンソロジー『美しい子ども』 とたどり、目下、新潮クレスト・ブックスを収集しようかと思案中。

これ以上本を増やしてどうするー、とは思うが、新潮クレスト・ブックスにはデジタルではなく紙で、レンタルではなく所有したくなる何かがある。このあたりは後日ー。


そんな海外文学ビギナーの私になくてはならないのがブックガイド本。

『翻訳者による海外ブックガイドBOOKMARK』金原瑞人・三辺律子編
2015年に創刊されたフリーペーパーの1-12号を書籍化したもの(最新刊は18号)204冊が翻訳家によって紹介され、オザワミカさんの表紙イラストもイイ。

『引き裂かれた世界の文学案内 ー境界から響く声たち』都甲幸治・その他著
人種や宗教、性別などによって分断された社会に生きる人々を描く作品を紹介。
対談もあり、作品の読み方の参考にもなる。

翻訳家、都甲幸治さんはジュノ・ディアスの『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の翻訳のほか、海外文学のブックガイド本を多く執筆。海外文学ビギナーの指南役的存在。

さらに、その都甲さんの師匠でもあるのが柴田元幸さん(文芸誌『MONKEY』の責任編集者)。ポール・オースターの翻訳で、私の「翻訳ものアレルギー」を治癒させた恩人。 

ここに導かれるべくして導かれた気がしてならない。


これ以上本を増やしてはー、と思っていたところこんな記事に遭遇。

見た目、本とは縁遠そうなオッサンで「本を買うという行為は、無意識的なもの」なんてちょっとおかしなことを言う。路上とフェンス一つで隔てられた軒先に椅子を出して本を読むスタイルはなかなかパンチがある。アシスタントを雇って整理を始めたという書庫はそこそこ片付いていているようにも見えるが。

そして収集した本のほとんどは読了済みという。素晴らしい、カッコイイ、最高じゃないか。

さらに、まもなく公開のこのドキュメンタリー映画『ブックセラーズ』も気になる。本三昧の日々。


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