見出し画像

映画『シカゴ7裁判』(2020年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:シカゴ7裁判
原題:The Trial of the Chicago 7
製作年:2020年 アメリカ
監督 : アーロン・ソーキン

映画『シカゴ7裁判』は、

ベトナム反戦運動による暴動を扇動した罪に問われた政治活動家7人(シカゴセブン) と、のちに悪名を残す裁判を描いた作品です。

1968年の実話をもとに、アーロン・ソーキンが脚本・監督。2020年大統領選直前のアメリカを刺激した1本です。

キャスト

エディ・レッドメイン(トム・ヘイデン)
反戦活動家 SDSのリーダー

・サシャ・バロン・コーエン(アビー・ホフマン)
政治活動家 青年国際党(YIP)のリーダー

・ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(ボビー・シール)
ブラックパンサー党の委員長

・ジェレミー・ストロング(ジェリー・ルービン)
政治活動家

・アレックス・シャープ(レニー・デイヴィス)
SDSの一員

フランク・ランジェラ(ジュリアス・ホフマン)
判事長

・ジョン・キャロル・リンチ(デイヴィッド・デリンジャー)
反戦活動家

・マーク・ライランス(ウィリアム・クンスラー)
弁護士

・ジョセフ・ゴードン=レヴィット(リチャード・シュルツ)
イリノイ州連邦検事

・マイケル・キートン(ラムゼイ・クラーク)
前司法長官

映画『シカゴ7裁判』の見どころと感想

Netflix

1968年。大統領選挙を控え民主党の全国大会が行われているシカゴ。これに合わせるように、反ベトナム戦争の集会や抗議デモが発生。デモ隊と警察の衝突は暴動に発展し、多くの負傷者を出す事態にー。

選挙に勝利したニクソン政権(共和党)は、暴動の首謀者として8人を逮捕。共謀罪などの罪で裁判が始まります。そのうちの一人ブラックパンサー党のボビー・シールは裁判開始直後から判事を激しく非難。結果法廷侮辱罪に問われ、この裁判から切り離されます。

7人に共謀や暴動を扇動した事実はないことを主張する被告側に対し、テロ行為とみなす判事長。その裏には現政権による圧力があり不当な裁判は泥沼化。

もともと別々の組織に所属している7人の間に仲違いも発生しー。

評)アーロン・ソーキン監督の手腕が光る法廷劇

政治活動家に対する裁判という法廷劇。

登場人物(いずれも重要な)は多いし、セリフも多い。しかも事実関係うんぬんだけでなく詭弁や茶化しもアリ。仲間割れに頭を悩ます弁護士に対する判事の老獪っぷりには敵方検事もドン引き。

これだけの人物像をキッチリ描き、実話ベースにエンタメ性を適度に加え、一瞬もだれることのない展開はお見事。さすが情報量の多い実話ベースの映画がお得意なアーロン・ソーキン監督(『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』ほか)です。

もう後半はグッタリしかかるのですが、そこにあのラストが!

思わず立ち上がってしまう『シカゴ7裁判』はNetflixでお楽しみください。


この記事が参加している募集

#映画感想文

67,269件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?