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映画『フラットライナーズ』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:フラットライナーズ
原題:Flatliners
製作年:2017年 アメリカ
監督:ニールス・アルデン・オプレブ

映画『フラットライナーズ』は、

医学生達の臨死実験を描くホラーサスペンスです。実験後、様々な能力が増す一方、封じ込めていた自責の念が幻覚を引き起こしー。

1990年の同名作のリメイク作品。映像技術の進歩が見せる”よりリアルな臨死体験”とは。

キャスト

・エリオット・ペイジ(コートニー・ホームズ)
医学生 妹を自動車事故で亡くした過去あり

・ディエゴ・ルナ(レイ)
医学生 元消防士

・ニーナ・ドブレフ(マーロー)
医学生 重大な医療ミスを起こした過去あり

・ジェームズ・ノートン(ジェイミー)
医学生 女性とのトラブルの過去あり

・キアシー・クレモンズ(ソフィア)
医学生 高校卒業時同級生に対し嫌がらせを行った過去あり

・キーファー・サザーランド(バリー・ウルフソン博士)
医学生らの指導者

映画『フラットライナーズ』の見どころと感想

死後の世界に興味を持つ医学生のコートニー。コートニーは同期の友人とともに臨死実験に挑みます。

夜間、非常時用の処置室に忍び込み薬剤によって心臓を停止。60秒後に除細動器を使って蘇生し、その間の脳波をパソコンに記録します。

はじめの治験者となったコートニーは、危うく蘇生不能となるところを駆け付けたレイの処置によって蘇生。コートニーはこの臨死実験によって過去の記憶を鮮明に思い出せるようになっていました。

続くジェイミー、マーロー、ソフィアも臨死実験を行います。が、医学に有用な能力が増す一方、幻覚に見舞われるようになります。

そんな中、事故で亡くした妹テッサの幻覚を見るようになったコートニーが転落死。医学生たちは臨死実験後の幻覚は、それぞれの過去の過ちに起因していると考え始めー。

評)死後の世界の入り口はまず”贖罪”から!?

1990年、当時人気絶頂のジュリア・ロバーツほか豪華キャストで製作された映画のリメイクです。薄っすらとしか覚えていない前作。

映画『フラットライナーズ』1990年

画像で確認すると医療機器がなんともショボい。よくこれで臨死実験をー、と。その前作に比べ圧倒的に「これなら上手くいくかも」と思わせる現代版です。がー。

臨死体験がもたらすものはー。
それぞれが抱える罪悪感と向き合うことになる医学生たち。これが死後の世界の入り口だとしたら、あの世に行った初っぱなはしんどいですよね、まずは贖罪から、ってことでしょうから。キリスト教的宗教観?

医学生たちは仲間の力やなんやかんやであの世に行かずに(一人は行きます)罪滅ぼしをして、めでたしめでたし、と。

個人的にちっともめでたくないのはディエゴ・ルナですよ。元消防士の医学生レイは他の学生と違って地に足がついているというか、たぶん苦労人なんでしょう。わざわざ危険な臨死実験などせずとも「命」の尊さを知っているー、というのは私の解釈です。何にも過去が描かれていないんですよ。ちっ。

設定、ストーリーは前作とほぼ同じ。で、その前作で医学生の一人を演じていたキーファー・サザーランドが医学生の指導者として登場します。ですが「昔、オレもやったがー」という話ではなく(まったく別人設定です)ナンで出てきたの?という程度。

いろいろと不満の残る映画『フラットライナーズ』ですが、もしかするとまた「どんな映画だったっけ? 」と記憶が薄れる頃に、さらに進歩した医療機器とともにリメイクされたりなんかして……。

ぜひ、一度お試しを。


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