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映画『華麗なるギャツビー』(2013年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:華麗なるギャツビー
原題:The Great Gatsby
製作年:2013年 アメリカ・オーストラリア
監督:バズ・ラーマン

映画『華麗なるギャツビー』は、

1920年代のニューヨークを舞台に、謎の富豪ジェイ・ギャツビーの恋と生涯を描いた映画です。

1974年にロバート・レッドフォード主演で映画化されたF・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』 時代を超えたバズ・ラーマン監督の豪華絢爛な脚色(しかも3D!)は、好みも評価もわかれるところでしょう。

キャスト

・レオナルド・ディカプリオ(ジェイ・ギャツビー)
謎のセレブ

・トビー・マグワイア(ニック・キャラウェイ)
元証券マン この物語の語り手

・キャリー・マリガン(デイジー・ブキャナン)
ギャツビーのかつての恋人

・ジョエル・エドガートン(トム・ブキャナン)
デイジーの夫 資産家一族

・アイラ・フィッシャー(マートル・ウィルソン)
トムの愛人

・ジェイソン・クラーク(ジョージ・B・ウィルソン)
マートルの夫 自動車整備工

・エリザベス・デビッキ(ジョーダン・ベイカー)
ゴルファー デイジーの友人

映画『華麗なるギャツビー』の見どころと感想

Warner Bros. / Photofest / Zeta Image

1922年、アメリカ中西部からニューヨークに移り、郊外に小さな家を借りた証券マンのニック。隣の豪邸では夜ごと贅沢なパーティが開かれており、ある日ニックもこのパーティに招待されます。

豪邸の主はジェイ・ギャツビー。彼には多くのうわさがあり正体は不明。「戦争の英雄である」という人もいれば「人を殺したことがある」という人も。

ほどなくギャツビーと親しくなったニックは、ギャツビーの希望でニックの従姉のデイジーとのお茶の席を設けます。かつてギャツビーとデイジーは恋仲にあった。しかし現在デイジーは名家のトム・ブキャナンと結婚。が、トムには愛人がおり夫婦仲は冷えている。

デイジーとの復縁を望むギャツビーですがー。

評)バズ・ラーマンのド派手な演出の奥に薄っすらと見えるイヤミが好き

ストーリーや要所要所のディティールは原作どおりのこの映画。が、なんといっても驚きなのは、そのド派手な演出。白飛ばしでシーンを切り替え、流れる音楽はジェイ・Zのヒップ・ホップ。1920年代の狂騒を現代風に表しているとはいえ、これはちょっとキツイ。

で、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」が流れ、謎設定のギャツビーが登場する。このシーンは正直笑いが出てしまいました。いや、ディカプリオが悪いんじゃない。ディカプリオはこのラーマン版のギャツビーを完璧に演じていると思います。ときにコント風に、ときにジャック・ニコルソンの顔真似を加えながら見るものを存分に楽しませてくれます。

そしてデイジー。この映画に限らず、原作の印象も酷い悪女のデイジーですが、キャリー・マリガン演じるデイジーにはそこまで腹も立ちません。夫トムも愛人マートルもあんなもんでしょう。ゴルファーのジョーダンがやたら美しくて、パーティで目を弾くのはデイジーじゃなくてジョーダンでしょう、と思わせますが。

そして、この映画の語り部となるニック。トビー・マグワイアの大きな目は、ギャツビーたちへの憧れと侮蔑の思いをうまく映し出しています。

で、そのニックのその後がこのラーマン版には描かれています。心を病み療養所で勧められて「ギャツビー」の物語を綴る。書きあげた原稿のタイトル『Gatsby』に”Grate”と書き加える。なんかうっすらイヤミのように感じる”Grate”がイイではありませんか。

ぜひ、原作や1974年版と比較しながらラーマン色をお楽しみください。



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