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映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)のザックリとしたあらすじを見どころ

映画タイトル:サタデー・ナイト・フィーバー
原題:Saturday Night Fever
製作年:1977年 アメリカ
監督:ジョン・バダム

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』は、

ディスコの花形になることを生きがいとする青年の成長ストーリーです。

ジョン・トラボルタをスターダムに押し上げ世界中にディスコブームを巻き起こした名作映画。ダンスシーンだけでなくシビアな社会背景も必見の1本です。

キャスト

・ジョン・トラボルタ(トニー)
ペンキ屋で働く店員  

・カレン・リン・ゴーニイ(ステファニー)
マンハッタンで働く女性 

・バリー・ミラー(ボビー)
トニーの友人 恋人を妊娠させてしまう

・ジョセフ・カリ(ジョーイ)
トニーの友人

・ドナ・ペスカウ(アネット)
トニーの元のダンスパートナー

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の見どころと感想

(C)2022 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

イタリア系移民で敬虔なクリスチャンの一家に生まれたトニー。大学には進学せずブルックリンのペンキ屋で働きながら、土曜の夜にディスコで踊ることだけが生きがいの日々を過ごしています。

そんなある日、トニーはディスコで見かけた年上の女性ステファニーに一目ぼれします。自分自身や周囲の人間と異なり、インテリで上昇志向の強いステファニーに惹かれていくトニー。

マンハッタンで働くステファニーとの将来を夢見るようになったトニーは、賞金付きのダンスコンテストへの出場を決意しますがー。

評)色褪せて直視しなければならなくなったシビアな現実

トラボルタの有名なポーズ、ビージーズの音楽などでも知られる超有名な映画です。

なのにこれまでちゃんと見たことがありませんでした。私が物心ついた時期にはすでにこの手のダンスやディスコ文化はダサいものになっていてトラボルタも過去の人でした。(タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』での復活はもう少しあとです)

が、公開から40数年。すっかり熱が冷めたこの映画が映し出すのは、格差社会の中で生きあえぐ若者の姿です。

主人公のトニーは単なるダンスバカ(スイマセン、ホントにスイマセン。映画を見る前の感想です)かと思いきや、意外と真面目。実家で信仰心の強い両親と衝突しつつも、ペンキ屋で安月給で頑張るトニー。土曜日のディスコのために新しいシャツを買ったてイイじゃん!それくらいイイじゃん!

が、何せまだガキ(スイマセン、ホントに重ね重ねスイマセン)なので、ステファニーなんかに憧れてしまう。ガキ相手に見え見えの虚勢を張るような女(スイマセン)なのにすっかり入れあげちゃうトニー。元のパートナーのアネットはかなりイタい娘ではあるものの、ステファニーもアレだよ。

ってなツッコミをずーっとせずにはいられないこの映画。それほどトニーたちが抱えている問題は普遍的なもの。それぞれの上手くいかなさを、より弱い立場にぶつけて安心したり、優越感に浸ったりしてしまう。ダンスならだれにも負けないと思っていたトニーも、そのダンスで現実を知ることになる。キッツいですよ、これは。

当時のトラボルタはシュッとしてダンスもキレッキレ。残念ながら現在のトラボルタを脳内から全消去できないのでこれがカッコイイのかどうかは謎ですがー。

とにかくビージーズほかの音楽が最高。

名作は色褪せないとは言いますが、色は褪せてます(スイマセン)。色が褪せたことでいよいよ直視せざるを得なくなったシビアな現実。そんな今こそ、の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』 ぜひ。



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