映画『アイデンティティー』(2003年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『アイデンティティー』は、
大雨で外部と普通になったモーテルでの連続殺人を描くスリラー。
とにかくネタバレ禁です。90分の短尺でタイトルの意味に「なるほど」と気づくまでが勝負! ぜひレビューを読まずにお楽しみください。
キャスト
・ジョン・キューザック(エド・ダコタ)
ロサンゼルス市警察の警察官(休職中)現在はカロラインの専属ドライバー
・レベッカ・デモーネイ(カロライン・スザンヌ)
落ち目の女優
・レイ・リオッタ(サミュエル・ロード)
刑事 囚人(ロバート)の移送中
・ジェイク・ビジー(ロバート・メイン)
移送中の囚人 連続殺人犯
・アマンダ・ピート(パリス・ネバダ)
宿泊客 娼婦
・ジョン・ホークス(ラリー・ワシントン)
モーテルの支配人
・クレア・デュヴァル(ジニー・バージニア)
宿泊客
・ウィリアム・リー・スコット(ルー・イジアナ)
宿泊客 ジニーと結婚したばかり
・ジョン・C・マッギンリー(ジョージ・ヨーク)
宿泊客
・レイラ・ケンズル(アリス・ヨーク)
ジョージの妻 直前に交通事故にあい重症
・ブレット・ローア(ティミー・ヨーク)
アリスの連れ子
・プルイット・テイラー・ヴィンス(マルコム・リバース)
死刑囚
・アルフレッド・モリーナ(マリック医師)
マルコムの担当医
映画『アイデンティティー』の見どころと感想
大雨の中、1軒のモーテルに居合わせることになった11人の男女たち。運転手エドの雇い主の女優カロラインが何者かに殺害され遺体で発見されます。元警官のエドは囚人を移送中の刑事ロードらとともに捜査にあたりますが、そんななか、次の殺人事件がー。
現場には部屋番号が書かれた鍵が残されており、10、9、8、とカウントダウンしていくことに気づくエドたち。怪しいのは支配人のラリーかー。
が、連続殺人は続きー。
評)見どころはベタな設定とB級感にあり!
モーテルので事件と並行してもうひとつのストーリーが展開します。
死刑囚マルコム・リバースの死刑執行に対する再審議です。
この2つのストーリーがどうつながるのか、ネタバレなしでお楽しみください。
というわけで、これ以上ストーリーについて書けなくなってしまいましたが、見どころをいくつかご紹介しておきます。
まずは、このベタすぎる設定です。
大雨で外部と一切連絡が取れなくなったモーテルが舞台。携帯電話がある今、スリラーやミステリー映画では、どうやって外部と連絡が取れない状況を作るかが一つのポイントになります。で、とにかくスゴイ雨。現実離れした雨です。
次に、集まる面々の訳あり感に注目。
主人公のエドはあることで仕事ができなくなった警官。落ち目の女優、事故で瀕死の妻とその連れ子と微妙な関係のジョージ、娼婦、若いカップル、囚人と刑事、 モーテルの支配人。「あ、この人殺されるな」と「この人怪しくね?」が共存するわけです。
そして、おや?えっ? と思わせるシーンと、並行する死刑執行の再審議ー。
この手の映画が好きな人にとっては、少々物足りない結末かもしれませんが、その結末もまたこの映画のなんとも言えないB級感を損なうことなく、イイんです。
キャストは主人公エドにジョン・キューザック。年々癖のある役をこなすようになったキューザックがココでも魅せます。どう見ても悪役のレイ・リオッタ(2022年5月に急逝。ご冥福をお祈りいたします)、ヒロイン的ポジションのアマンダ・ピート、曲者支配人のジョン・ホークスも適役。
映画『アイデンティティー』は、ぜひネタバレなしでお楽しみください。
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