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読書感想

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#読書

どうかこの感想のことは忘れてー、 『民宿雪国』樋口毅宏

2024年5月8日 先日読んだ『民宿雪国』について。感想というか、困った気持ちを書くしかない。…

淀川コーエン
5か月前
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奇縁。コロナが明けて読む『たちどまって考える』 ヤマザキマリ

2024月4月25日 というわけで、さっそく読んだ。 結論から言うと、想像していたようなコロナ…

淀川コーエン
5か月前
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自分の無意識の加害性にえぐられる/コレか!恋愛要素不要映画

2024年1月14日 ひさびさに読書の話。読んだのは『嚙みあわない会話と、ある過去について』 …

淀川コーエン
8か月前
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『女の一生』 モーパッサン  これは悲運なのか?

作家とタイトルは知っていても読んでいない本がたくさんあります。 これもその一つだったモー…

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高齢者が読みたい本とは? 年をとると、どんな本を読みたいと思うのだろう

自宅にある未読の本、本屋や図書館で気になる本、新聞の広告欄にある新刊や話題の本。これらの…

『きみがくれたぼくの星空』ロレンツォ・リカルツィ 愛を知ることで自分を肯定できる…

ロマンチックな気分になりたかったわけではないのですが、タイトルと装丁に惹かれて手に取った…

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本気で贈る「攻めるプレゼント本」の選び方

誰かに「本」を贈ったことはありますか? 本は好みがあるものだし、そもそも相手が本を読むのが好きかどうかもわからない。そう思うと、「本」というものは簡単にプレゼントしにくい。なのに、巷には「プレゼントにおすすめの本」があふれんばかりに紹介されています。 キレイな絵本や画集、オシャレな写真集や海外のインテリア本、心が軽くなりそうな本、癒してくれそうな本、元気が出そうな本、猫がカワイイ本、いや、猫がカワイイだけの本。 つまり、誰が貰っても「イヤな気がしない本」がプレゼントには

『希望難民ご一行様』ピースボートと「承認の共同体」幻想 古市憲寿 社会はあきらめ…

『希望難民ご一行様』は、メディアでおなじみの古市憲寿氏による「コミュニティ論」 古市氏の…

『私がオバさんになったよ』 ジェーン・スー 人生、折り返してからのほうが楽しい

脳科学者の中野信子さんが「われわれの世代の阿川佐和子さん」と例えるジェーン・スーさんの『…

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『王妃マリー・アントワネット』 遠藤周作 手に入れるものと失われていくもの

『王妃マリー・アントワネット』は、オーストリアからフランス王室に嫁ぎ、国王ルイ16世の王妃…

『ananの嘘』酒井順子 アンアンよ、どこへ行く!?

ほぼ同世代の雑誌『アンアン』は、私に多くの影響を与えてきた存在です。が、ここ10数年は本屋…

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向田邦子作品の楽しみ方 大人になってわかること

向田邦子さんが亡くなって38年。1981年当時13歳だった私は、今年向田さんが亡くなった年齢にな…

『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延  もう「文章術の本」は買わなくていい!

わが家の蔵書で、「ダイエット本軍」に匹敵する勢力を誇る「文章術本軍」。 ダイエット本以上…

『「わかってもらいたい」という病』香山リカ 苦しい社会を作る病

インフルエンサー的人気を誇る某お笑い芸人が「お前がいていいんだとか、お前が必要なんだとか、お前がいなきゃダメなんだとかー」と ”認めてもらいたい” 的なことを熱弁するCM。 ちょっと気持ちの悪いCMですが、こんな感じで世の中には「認めてもらいたい」「わかってもらいたい」「認めあおうゼ!」があふれています。「わかってもらいたい」という気持ちは誰にでもあるもので、わかってもらえないと悔しかったり悲しかったりムシャクシャしたりするものです。 ですが、あまりにも多い。どこを見ても