ダークソウルリマスタード煽り図鑑
ハートフルファンタジーとして名高いゲームであるダークソウルには、悲しいかなプレイヤーとプレイヤーが殺し合う対人要素があります。
そして対人といえば煽り、煽りといえばダークソウル。というわけで今回はダークソウルリマスタードにおける「煽り」について解説したいと思います。
実演は森の優等生、テンプレ仮面ハベルさんに来ていただきました。よろしくおねがいします。
やはり仮面ハベルに礼節を求めてはなりませんね。堀り、煽る。それが仮面ハベルのあるべき姿というものです。
1.呆れる
ということで言わずと知れた煽りの金字塔。プレイヤーが最も初めに学べるジェスチャーであり、このジェスチャーを教えてくれる聖職者「ペトルス」も作中屈指のクズキャラ。どこを切っても良心が顔を覗かせることのない、憎しみの金太郎飴のようなジェスチャーです。
上級騎士より仮面ハベルのフィギュア化はよ
この首の角度、手の開き具合…言語を介さないがゆえに直接伝わる感情、ナイスです。プレイヤー間のコミュニケーション手段が少ないゲームであるにも関わらず、その少ない手段の内を挑発に割く…これはもう、フロムが煽りを推奨しているとしか思えません。
しかしながら、このジェスチャーはまだ挨拶のようなもの。煽り度で言うと★3程度の雑魚です。煽り度っていうのはこの記事にのみ存在する「やられたときどれだけ腹が立つか具合」をわかりやすく段階評価したものです。ソシャゲに脳を侵された人類がマジョリティになりつつある現在、こういう表現をしないと読んで貰えないと思ったのでこの形式をとりました。なお全て主観ですので参考にはなりません。あしからず。
2.さあ!どうした!
続いてのジェスチャーはこちら。攻略最初の山場になるであろう、「鐘のガーゴイル」を討伐した暁に入手できるジェスチャーとなっています。
威風堂々
相手の死力を歯牙にも掛けず、消えゆく肉体に向かって己の強大さを見せつける、動物的示威行動とも呼ぶべき本能の快楽が得られること請け合いです。
しかしながら、このジェスチャーは海外だとハグのような使われ方もしているとか。よってこれは親愛の証です。最近でいうところのGGってやつです。ヘイ、良かったぜブラザー。仮面巨人(父)にそんなことを言われたら、思わず尻の穴がヒクつきますね。そんなおおきいの(結晶のグレートクラブ+5)、入らないよっ!
ということで煽り度は★2といったところでしょうか。戦闘前に行っているようであれば、それはもう熱烈なアプローチに違いありません。ファンメの覚悟をしておきましょう。
3.下を指差す
これは主人公が最初から覚えているジェスチャーです。前を指差す、上を指差す、とくれば、下に指を差すのは至極当然の流れです。
仮面ハベルくんはいつもけだるげ
しかしその気だるげな雰囲気、誠意なく振られる手首からは案内の心意気を全く感じられません。因みに上と前バージョンはこれ。
なんで下だけやる気ないの?
ということで、煽り度は★4~5です。対戦に勝っている以上、確定しているはずの「相手より自分のほうが強い」という事実を目の前で、あからさまに再確認してくる様子は台パン不可避。こんなジェスチャーを標準装備させるフロムは、さしずめ最初の3つのモンスターボールの中に(1番強いポケモン3体 あとで調べる)を用意しているオーキド博士といったところでしょうか。ポケモンダイアモンドで自転車を手に入れられず詰んだ私が言うのだから間違いない例えのはずです。
4.天を仰ぐ
こちらは東国の騎士シバから学べるジェスチャーです。スカした彼の性格を反映するように、やけにキザったらしいモーションになっています。
やれやれ系主人公
かなりキャラクター性が強いジェスチャーであるため、された側も「そういうロールプレイなのかな……」という思い切りが可能であり、心に残る傷は比較的浅く済みます。ということで煽り度は★2。ところがクソ素人にラグやトレインで殺されて受ける天を仰ぐは格別です。
まあそんなこと言い始めたらクソ雑魚にされる煽りはそれだけで★5になるので、閉口しておきます。
5.太陽賛美
言わずと知れたY。スマブラでソラールのamiiboを使うとキャラがこのジェスチャーをするって、ワザップで言ってた。
Y
なんでこのジェスチャーが?とお思いの方もおられるかも知れません。確かに、これは明らかな信仰の証。太陽への憧憬が、どうして他人を貶める煽りに成り得るのか、と。当然の疑問です。
しかし考えてみてください。いつものウーラシール市街を。市街、といえば4人出待ち。上級騎士装備のホストが石の大剣を掲げ、竜体白が吼え、子仮面ハベルが残光を振り回し、ソラールコスプレ(母仮面)太陽霊がデモ槍を嬉々として振り回す……。暗い木目指輪に切り替えることを忘れ、大盾も用意していなかったあなたはお願いパリィとともに溶けていきます。
そこでの太陽霊の太陽賛美。デモ槍というメインダメージソースにはならない武器を振り回していただけの、最も貢献度の低い霊体がする太陽賛美。
どうです? イラッときませんか? え? 固有名詞が多すぎてわけがわからない? なるほど。迷い込んできてしまったんですね…。
好評発売中!
とにかく、太陽賛美は煽りに成り得ます。え? さっきシチュエーションによる煽り度の変化は考慮しないと言ってなかったか、ですか。うるさいですね……。
まあ、煽り度は設定しないでおきましょう。せめてもの慈悲です。
6.蹴り
出ました!スティック前入力と同時にR1で発生する蹴りは、盾崩しや強制怯みを狙える強力なコマンドです。
ヤクザキック
その性能から、ノックダウンからの起き上がり時に蹴りを当ててスタブを取る…俗に言う蹴りスタを狙っての蹴りがよく見られます。その為、死後に一度行われる蹴りは「あぁ、殺しきった確信がなかったんだな」と思えば無敵のメンタルを維持し続けられますが、何度も蹴ってきた場合は確実に煽りです。
正直、覚える必要もなく、なんらかのコストを必要としない行動の中では最強の煽りではないかと思います。煽り度★5超えて殿堂入りです。
ただ、この蹴りは誤爆すると普通の武器攻撃になってしまうという弱点があります。「あいつ、蹴りもまともに出せねーじゃん」と思われる危険と紙一重であるので、使用には注意しましょう。でもお前はその蹴りすらまともに出せないやつ相手に負けたんだけどな、クソが!
7.盾パタパタ
ダークソウル界のパッシングと呼ばれる行為、それが盾パタパタです。
これは親愛か、それとも……
この行動には私が確認しているだけでも「召喚してくれてありがとう」「よろしく」「さっきぶりじゃん」「おんなじ武器じゃん!」「(よくわからんけど向こうがパタパタしてるしこっちもしとこ…)」エトセトラエトセトラ。とにかく様々な意味合いがあります。また、タイマン厨相手だとよく起こるのですが、相手が一礼などをしてきたときに返事としてパタパタすることもあります。これは、ダクソリマスターがジェスチャーキャンセルできない仕様を利用して、自分の礼への返事として相手がジェスチャー始めた瞬間ケツを掘りに来る腐れ外道がいるため、アドを取られないようにする秘訣です。全てを疑え。
さて、この盾パタパタは味方間であれば友好の印と認識して相違ないかと存じますが、自分を倒した相手がやってきた場合は別です。十中十十煽りです。友好の欠片もない亡者です。ということで煽り度は★3。
とはいえ、どこまでいっても相手の本心などわからないのがこのゲーム。その解釈の幅広さから、好意的に受け取ったほうが得です。この程度のアクションに腹を立てるなど、自らの発送の貧困さを露呈させてるに過ぎないのですから。
なお、PS4にはブロック機能というものがあります。ブロックした相手とは2度とマッチングしません。参考までに。
8.パリィ連打
これは少し限定的なシチュエーションにのみ煽りとして機能します。
最近某界隈のせいでおねパリって言葉が使いにくい気がする
そんなシチュエーションとはもちろん、お願いパリィしまくった挙げ句負けた場合。これで相手が曲剣両手持ちとかだったらもう、目も当てられない。恥。生き恥。
みなさんも残光ブンブン丸には気を付けましょう。そして私に対策を教えて下さい。
9.一礼
待ってください。そんな目で見ないで。私は別に被害妄想癖の統合失調症患者ではありません。
ああ、すこし間違えました。正しくはこう。
9.一礼ピクピク
ピクピク
これはジェスチャーを連打すると起きる現象です。ダークソウルリマスターではジェスチャーをキャンセルすることはできませんが、他のジェスチャーを割り込ませることは可能なのです。
その結果生まれたのがこの面妖な動きです。気持ち悪いですね。
そしてこのジェスチャーには派生があり、「丁寧な一礼」でピクピクするもの、ピクピク後に「呆れる」などの煽りモーションを入れるものが有名です。煽りの途中挿入をする場合は、できる限り一礼が終わりかけている時点で挿入したほうが効果が高いという研究もあります。嘘です。
ただ、この煽りは上級者がやりがちという研究結果もある(嘘)ので、むしろ上級者に認められたという勲章にもなります。そのため煽り度は★1です。私もいつかフルコース(一礼ピクピク→呆れる→天を仰ぐ→下を指差す)を食らってみたいものです。
10.クルクル
だんだんと見出しが洒落怖のタイトル風になってきましたが、これは倒した相手の周りをクルクルと移動し続けるものです。
なんかムカつきます。★3。
11.棒立ち
これは倒した相手の前に棒立ちすることです。
なんですかその目は。これは歴とした煽りなんですよ。私が言うのだから間違いありません。母仮面の虚ろな瞳の奥の、嘲笑の炎が燃えていたのを、私は確かに、見たんだ。
最後に
結局何が煽りで何が煽りじゃないとかっていうのは、個々人の感受性の問題であって、煽りと非煽りの境界線なんてものは存在しません。
ここには書いていませんが、人面「いいね」や「ありがとう」といった、ダークソウルで唯一言語によるコミュニケーションが行えるアイテムがあります。これも煽りに使おうと思えば使えます。音は見なくてもわかるという特徴から、落下死した相手に「いいね」なんてのはお約束です。七色石でもいいかも知れません。悲鳴も聞こえることですし。
他にもバクステ誤爆で死んだ相手への連続バクステとか、普通に武器を振り続けるとか、発火ブッパし続けて簡易火葬とか、場合によっちゃただの一礼も煽りに受け取られる可能性だってあります。こんな事考える意味なんてないんですよ。
煽り煽られなんてのはコミュニケーション手段の乏しいダクソにおいてはちょっとしたじゃれ合いみたいなもんで、一個一個に目くじらを立ててたらまともな対人なんてできません。
あ、ファンメは別な。あれは場外乱闘だから。
ではダクソの黄金期が記されているこの動画を紹介して、記事を締めようと思います。ご拝読ありがとうございました。
EX.糞投げ
シリーズ皆勤となってしまったアイテム、糞団子。これを思いついたのは誰なのか。正気を疑います。
ピシャア
攻略においては非常に強力な「猛毒」を手軽に扱える有用なアイテムですが、これを煽りに使おうと考えだした人がいたんですよ。
ただ個人的にはダクソ3からよく見られるようになった気がします。”気”だけです。昔からあったのかも知れません。わかりません。ダクソ3には後ろ方向に投擲できる(尻から落としているように見える)「草付き糞団子」というアイテムが有るのですが、これを使う延長線で普通の糞団子も煽りに使うようになったのかな?しらんけど。
とにかく、これに関しては悪意がヤバいです。そもそも普通に攻略してても糞団子とかインベントリに入ってて3個とかですからね。使わないし、買わないし。それを99個買い込んで、ホストに連投してる復讐霊を見たときは怖気立ちました。どれだけの恨みを溜めていたのでしょうか。人の淀みってやつですね。こわい。
私的最凶煽りはこの糞投げです。やったこともやられたこともありませんが、初めてやられたらちょっと心に来ると思います。心という器は。
皆さんもクソは投げないようにしましょう。ババコンガか獅子猿と同列に並んでしまいますよ。
そっちに並んだ方が序列が上がる方もおられるかも知れませんがね。
ここはどこだ