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最近の写真

 最近撮った写真をいくつか残しておくことにする。たぶんインスタとかには載せない写真。従来から撮った写真の95%はどこにも出さないけど、最近は写真によっては行き場が必要なものがある気がしている。それは例えば印刷されて額縁に入れられて飾られることかもしれないし、noteに貼られることかもしれない。
 以前こちらの記事でも紹介したが、自分の撮った写真を見ていると、自分の傾向性が見えてくる気がして楽しい。つい目で追ってしまうもの。つい目に留まってしまうもの。ついカメラを向けてしまうもの。
 フィルムカメラの面白いところは現像に出して返ってくるまでにタイムラグがあることであり、場合によっては撮影してから写真として見るのに一ヶ月ほどの時間が空くことがある。一か月前の自分との対話。それは今の自分とごく僅かな差異であるようでいて、確実に変わっている。今日の月と昨日の月がまったく同じ場所には無いように。
 今回の写真は全てコンタックスT2で撮った。最近は、ライカで時間をかけて露出や構図を考えて撮るよりも、コンパクトカメラのAE及びAFに頼って、何ならノーファインダーで撮るほうが気分に合っている。「撮影」というプロセスに時間をかけるよりも、「かんがえる」「あるく」「さがす」「みる」というプロセスに比重を置きたいと、自分が考えているのだと思う。
 これはそう考えて行動しているというわけではなくて、ここ最近の自分の撮り方を回想したときに、その根底にあるものを言語化するならばおそらくそういうことになるんじゃないか、と今ここで想像しているにすぎない。カントは人間の行為は実践的推論との関連で捉えられると言った。傾向性は行為者や状況による相対性である。

contax T2 / lomography100
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