見出し画像

【実話】娘の首を絞め、自らは電ノコで首を切って自●した母親の話

※心臓の弱い方の閲覧は非推奨です

「〇〇さんを最近見かけません。心配なので、家を見てきてください」

という通報が消防署に入ってきました。

近所に住む人が、ある親子を数日見かけず、インターホンを鳴らしても誰も出てこないというのです。

中で倒れているんじゃないかと心配になり救急要請。

娘さんは知的障害者20代。母親50代。
母子家庭。

ご近所さんは、これまでほぼ毎日顔を合わせていたので 数日見かけないことを不審に思ったそうです。

ピーポーピーポー

僕は救急車で現場に向かいます。

家が開いていないとのことだったので ぶっ壊して入る可能性を考慮して 救助隊も同時出動。

5分で現場到着。

現場は The田舎の民家 って感じ。

玄関も裏口も、窓も全て鍵がかかっていました。

「よし、破るぞ」

救助隊長の命令でドアを壊します。

玄関の扉はガラスの部分を割れば中に手を入れて鍵が開けられる構造でした。

トンカチという最先端の救助資機材でガラスを割り、手を突っ込んで鍵を開けました。

中に入ると、玄関から家の奥まで見えるような廊下がまっすぐに伸びていました。

家は薄暗く、電気はどこもついていません。

嫌な予感がします。

恐る恐る侵入…

しようと思いましたが
救急隊長はズカズカ

「入りますよーーー」

とか言いながら突き進んでいきます。

慣れって怖い。

隊長「おっっ」

左側に薄暗い畳の部屋がありました。

見ると不自然に膨らみ横たわる毛布。

「おい、お前めくれ」

そういうのはオレかよ…

と思いながら隊長の指示に従い毛布をめくろうと思います。

電気をつけると
毛布の形が見るからにもうなんていうか…

「人」なんです

どっちが顔でどっちが足かもわかります

いきなり顔見るのにチキって足側からめくりました

そしたら
足がありました

心の中で

「ですよね~」

とつぶやきつつ

皮膚の色があきらかに白くて青いので
かなり時間が経ってるのが分かりました

覚悟して顔側をめくりました

はぁ~いこんにちは

まぁ 障害者さんだと分からなくもない真っ白な顔が現れました。

なくなっている人って大体安らかだけどどこか寂しげな表情をしてるんですよね

毛布を全部めくって全身を確認。

首に紫色の跡が残っていました

グレーのスウェットっぽいものを着てて静かに眠ってるようでした。

僕ら救急隊は

「逝っちゃってからもう〇時間以上は経ってるよね~」

という「証拠」を7つ集めると その人をシボウ・蘇生不可と認定して搬送しなくてもいい権利を得ます。

GボールZみたいな感じです。

7つの証拠の詳細を知りたい方は「早期したい現象」と調べてみてください。

“したい“は各自想像して変換してください。

速攻で7つの証拠を集めたので娘さんは搬送しなくてよさそうです。

その場合警察さんへの引継ぎになるので110します。

はい次。

お母さん探しです。

廊下の奥へ進んでいくとコンセントが刺さってるのを見つけました

コードの先が部屋に入っていってます。

お風呂場でした。

ここがもうバイオハザード。

壁面は赤色…

というかもう黒に近い。

ここまで書いていて申し訳ないですが
思い出すのも嫌なので
あとはタイトルの通りです。すいません。

僕にあの凄惨な現場の記憶を思い出させていやがらせをしたい物好きな方はDMください(笑)

警察さんに

「大変申し訳ありませんが救急搬送の対象外のため
 警察さんの方でご対応お願いいたします」

って申し訳なさそうな雰囲気を醸し出して
残りの作業を押し付け消防署に帰りましたとさ。

実はこの記事の本番はここから。

21世紀で一番?前振りの長い物語になりどうもすいません。

ここで考えなきゃいけないのが

_____________
いろんな常識に縛られて
生きていませんか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

という問題です。

今回の家族は
知的障害である娘さんの世話が大変で子育てに疲れ、

お互い(母子ともに)生きていてもしょうがない
という思いから一家心中を図ったものでした。

・障害者にも生きる権利はある。
・障害者だって幸せに暮らしたい。
・障害者は生きていることが美談になる。
・必死に生きることが素晴らしい。


これらは何一つ間違っているとは思いませんが
社会の空気がある意味

「縛りを生んでいる」

ともとらえられるなーと思ったんです。

障害者に生きる権利をずっと握らせ続けるのは保護者です

障害者自身では保持し続けられない権利を親なり保護者が持たせてあげ続けている。

それを1ミリも苦と思わない保護者さんも当然いるでしょう。

でも自ら命を絶ってしまう人がいるのも事実です。

認知症の母親を〇害して自分もタヒぬことを図った中年男性の話もドキュメンタリーになっているのを見たことがあります

当事者とは無関係な人が無責任に正義を語るのは簡単。

でもそれって本当に必要なこと?

申し訳ないけど簡単に「生きましょう」と言うことは僕には難しいです

医療が普及して寿命が延びていることもそう。

全身 管だらけになって苦しいということさえ訴えられない 無理やり生かされてるおじいちゃんがたくさんいるいます。

いや~

医療の発展って本当に正しいんかね。

ちゃんと〝途中下車〟できる方法も同時に作ってあげないとただの生き地獄になっちゃうよね。

生きることは美しい。

というテーマを題材に、

常識を疑っていただきたくて今回はこの記事を書きました。

常識に縛られていませんか?
固定観念にとらわれていませんか?

みんないろんな苦しみを抱えて生きていると思いますが
視野を広げてみると案外に簡単に解決できるかもしれません。

今日の結論
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

今回の件は

子どもに56された母親、といっても間違いじゃない事件でした

生きるって難しいですね。

弱いものは生き残れないという自然の掟と
医療やシステム、人間界の風潮などが矛盾することで苦しんでいる人がいる。

常識って、意外と間違っていたりすることも多いんじゃないかなーと思います。

  • 大手に勤める。

  • 公務員が安定。

  • 貯金が大事。

  • 成功できるのは一握り。

  • 投資は怪しい。

  • 親孝行するのが当たり前。

  • お金稼ぎはみっともない。

こういう価値観は化石になっていくような気がします。

僕はコロナ禍のど真ん中で公務員を辞めるという非常識な選択をしました。

そしたら割と自由に暮らせています。

パワハラも長い労働時間もなくなって解放されました

今あなたが常識にとらわれていることはないかな 

と考えてみる機会になれば嬉しいです

PS.

いじめ、パワハラに遭って消防を退職し

自分が全てを決められる世界を創った物語は↓から読めます

【いじめ、村八分、パワハラ… 孤独に生きてきた田舎の公務員が、3年で”神”になる話。】

なんか意見があったら僕の心が病まない程度にコメントいただけたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?