0 or 100で考えないで、もっとグラデーション(段階)で考えよう

最近ちょっと気になる考え方

最近ですが、自分の周りというわけではないんだけど、ちょっと(よくない意味で)気になる考え方があります。
それは、いろんな物事を「0 or 100」でみるような考え方です。

例えば、インスタでバズった画像は成功(100点)だけど、バズってない画像は意味がない(0点)、とか、起業家でも成功した事業は意味があるが、失敗した事業は意味がない、とか。
スマホにより世界中のさまざまな情報に一瞬でアクセスできるようになり、解答っぽいものをすぐ知れる世の中が進むにつれ、解答ではなかったものの価値がどんどん切り捨てられていきます。

例えば「うつ病」。かつてはあまり理解が進んでいなかった病気ですが、昨今ではもはや一般的な病気として認知されていると思います。うつ病自体が正しく認識され、社会において扱われていくのはとても良いことだと思います。
でもなんか最近はすぐになんでもうつ病になっていませんか。うつ病でない状態(0)とうつ病の状態(100)の2つしか無いような、そんな風に考える人が増えてきてる感じがします。

0と100の間のグラデーション

むかし、まだうつ病が今ほど認知されていなかった時って、もっと別の言葉がありましたよね。例えば、スランプ、とか、ノイローゼ、とか。もっと言えば「なんかちょっと調子悪い」とかとか。
これは個人的な捉え方かもしれませんが、うつ病って薬など使いながら長期的に治療していかなければ治らないものだと思うのですが、例えば「スランプ」って言葉であれば一時的なものであり、場合によっては理由もわからず治ってしまうものもある。

ああ、気分が重い、しんどい、やる気がおきない、辛い・・・、だからこれはうつ病だ、っていきなり100になるのに、すごく違和感を感じるのです。もちろん長期的に抑鬱状態から抜けられずに辛い思いをされている人もいると思いますし、それは100の状態なんでしょうが、皆んながみんないきなり100の状態ではないと思うのですよね。

ちょっとスランプ続くなーとか、ちょっと今日は調子でないな、とか、そういう状態の人もいるはずです。そういう0と100の間にある、グレデーション状態(段階的な状態)を、認知認識し対応していくのが、とても重要だと思うのでです。

事業やビジネスでもグラデーションこそが大切

事業やビジネスもそうで、「起業したからには大成功しないと意味がない」とか0 or 100思考なことを言われることもすっごい多くあります。でも起業側からしたら大成功ではない状態で、0と100の間の30や60などの状態ってめっちゃ価値あるんですけど、って思うのです。むしろ100より価値あるんちゃうかなと。
特にアーリースタートアップはいきなり100点を出せることなんて絶対不可能で、サラリーマン的な成功点であるまずは80点を目指す、ってことさえまず無理です。なので、走りながらまずは60点を目指します。40点分は失敗しているので、それをとにかく早く早く早く改善していき、結果として誰よりも早く80点に到達します。
この60点前後で走り続けながら改善するプロセスは、非常に不安定な状態であり、いろいろしんどかったりもします。でも逆にやりがいもあるものです。これはスタートアップ適正が無いと理解できない点でもありますが。

まとめ

最近「0 or 100」的な考え方をする方や文章をよく見かけるので、それってもったいないなーと思いまして、急遽note書いてみました。
ほんとうはメタバースや教育のこともいっぱい書きたくてメモもあるのですが、事業内容以上に働き方って大切だと思うので、どうしてもこういうnote書いちゃいますね。

さて、60点を目指して走りながら改善する会社ゲシピでは、一緒に走ってくれるメンバーを募集しています。当社は2022年6月現在まだ正社員数3名、なんと1桁台前半というレアナンバーをゲットできるチャンスです。ぜひ興味芽生えたらカジュアル面談しましょう!

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