心が病む大きな原因。それは「なんとなく不安」を長く自分の中に飼ってしまうこと

ゲシピまなべです。eスポーツスタートアップ経営しています。eスポーツジムやeスポーツ英会話という、eスポーツを使ったエデュテイメント事業をやってます。

さて、社会人にとって一番大切なことは何か。
それは出世でも年収でもEXITでもなく、後悔しない社会人生活が送れるかどうか。特に後悔するのが、心が病んでしまうこと。心が病まないための戦略、というのはめちゃくちゃ大切なことだと思うのです。
そこで今回は、自分自身もこれで病んだし、多くの人がこれで病むんじゃないかと思ってる事象とその対策をメモっておきたい。

以前から思ってたんですが、「なんとなく不安」を心の中に長く飼ってしまうと心にほんとヤバい。いや、心が晴れやかで安定してる時はそんなに問題はない。ただ、心が不安定になると(疲れたり、悲しくなったり、寂しくなったり、、)途端にこの「なんとなく不安」がヤバいやつに化ける。そんな気がする。

逆に、めちゃくちゃ不安、は心を病みづらいと思う。なぜならめちゃくちゃ不安なことは、なんとかすぐに解決しようと思うから長くは続かない。
けど「なんとなく不安」は、その不安を忘れてしまうこともあるくらいなので、結果長く不安が続いてしまう。少しずつ少しずつ、けど確実にチリつもとなり心が病む。

この「なんとなく不安」ってのは2種類ある。それぞれをメモっておきたい。

1. 将来こんな事が起きちゃうのでは、という危機意識、から発生する「なんとなく不安」

以前まだヤフーで働いてた時、とあるプロジェクトのリーダー任された。確か既存のFAQの仕組みを、新しいFAQの仕組みに乗せ替えるプロジェクトだった気がする。
私自身それまでにFAQなどのカスタマーサクセスの担当でもなかったし、システム側が詳しい担当でもなかった。ただ真鍋なら仕切れるからという理由でアサインされた気がする。(知見の無い領域に入り込んで学びながらリードしろ、ってのは昔のヤフーではよくあったし、それ自体は鍛えられたい人には良い進め方だと思う。)

全く知見のない領域で、やったこともないシステムの移管プロジェクト。プロジェクトマネジメントは経験があるので、王道の手法で進めていく。ベンダーとユーザーの間に入って要件を洗い出し、必要なものを定義し、スケジュールと担当を決め、開発してもらい、最後にユーザーテストして終了。

ベンダーもユーザーもとても仕事ができる人たちで、プロジェクト自体は無事に進んでいく。ただその中でひとり、自分の心の中だけにモヤモヤとした恐怖が生まれていく。。

コンテンツが全部移管し切れなかったらどうなるだろうか。
新システムはここが弱みだ。そこが悪さをしてスケジュールに遅延が起きたらどう対処したらいいだろうか。
などなど。
そもそも知見のない領域ということと、ビジネス経験は一定あるのでなんとなく起きうるトラブルが想定できてしまうことから、大小さまざま大量のトラブルケースがドンドン頭の中に浮かんできてしまった。

一方で冷静な自分もいた。そんなケース起こるのかなりレアじゃね?わかってる、頭ではわかってるのだ。ただ、頭で掻き消しても、2-3日経つとまた心が危機意識を感じ始める。起きたらどうしようか。起きたらすぐ対応するためにも意識し続けなければ…

そんなことを続けていたら、プロジェクト自体は順調に進んでいて、しかも、まだ何もトラブル起きていなかったのに、なぜか俺の心が悲鳴を上げ始めた。会社に行きたくない。。仕事したくない。。

これは一つのケースだけど、大なり小なりこのようなことはあると思う。何かを成功させるために危機意識を持つ事が、本来の仕事とは関係なく自分の心を蝕んでいく。起きもしないトラブルを想像しては苦しんでいく。しかも、いつか起きるかもしれない、だから忘れてもいけない。そんな思いに襲われる。

心が本気で病む直前、簡単な事で解決した。
それは「書き出す」という事。自分が気になってる不安材料、危機意識をひたすら書き留めておいた。書いてしまえばこちらのものだった。物理的にメモってあるので一旦忘れても大丈夫、との意識にかわり、心が一気に楽になった。

結果としてメモった不安材料は、プロジェクト終了まで一つとして起こることはなかった。

以降、頭に不安材料が浮かんだらとにかくメモるようにしている。そしてそのメモのほとんどは起こり得ないこともわかっている。ただ、メモって横に置いておけるだけで安心が得られた。

2. 重要だけども緊急ではないものを処理してないことによる「なんとなく不安」

もう一つ心を病ませるものが、この「重要だけど緊急ではない」と言うもの。
タスクを重要度と緊急度の二軸でプロットした時に、人は緊急なものから処理したがるが、重要だけども緊急ではないものから本当は処理したほうがよい、と言うのはビジネスを成功させるためによく言われる話だけど、これは心を病まないためにも必要。

重要なのはわかってるでもすぐにはやらなくていい、だからこそ、「いつかやらなきゃ、そろそろやらなきゃ、また今週もできなかった、しまった失念してた、、、」などなどと、何度も何度も頭の中に浮かんでくる。そしてまた少し経つと忘れる。けどまた思い出す。

こうなるとやれてない事で自己嫌悪に陥ったり、反省したりが繰り返させる。そしてまたそれがチリつもになって、色々嫌になってしまう。

これへの良い対策はまだ見つかっていない。今のところできるのは、わかってたらやる、と言うことくらい。月に1日でも良いので週末に1日、重要だけども緊急ではないタスク処理デーを作るしかない。ただ、重い腰は上がらないので、ご褒美もセットにする。

例えば、素敵な温泉旅館に一人こもってやる、とか、贅沢なデザート食べながらカフェでやる、とかとか。

とにかく「なんとなく不安」をそのまま放置して心に飼ってしまうのを避けよう

ここまで書いてきたように、小さな不安を長期に持ち続けると、それがチリつもで心を病んでしまう。なので早め早めに処理していくことが大切。
小さな不安なんて本来は大したことないので、どうしても軽くみてしまうが、それはいつか大事になってしまう。

また会社経営という視点だと、マネジメント側としては、メンバーが小さな不安を長期にわたって飼ってしまっていないか、よくみてあげることも大切。小さな不安は上司などには相談しにくいもの。また、本人も自覚していないケースも多い。「なーんかわかんないけど、すこーし不安で、でも心から離れないようなもの、あったりしない?」と言った感じてカジュアルに聞いていくのが良いと思う。

さいごに、
仕事している以上ストレスはあるはずで、それにより心の浮き沈みは必ず起こるものだ。それは諦めるしかないと思う。ただ、浮き沈みと心の病みはまた別物。浮き沈みが病気にまで進まないように人生を歩んでいくのはとっても大切。そのためのケアなどの方法論はもっともっと当たり前になっていくべきだと思う。

ゲシピ株式会社では働く人の心のケアもしっかり出来る会社にしていきたい。


さて、次回こそeスポーツについて書くぞ!(これも早く処理しないと、心に飼ってしまう。。。)

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