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「このままだと我が家はマジで年が越せないかもしれません」

ゲシピは2021年の仕事納めが本日となります。
今年1年、お世話になった方々には本当にありがとうございました。感謝しかございません。
今年1年で事業は30倍に、組織も10倍になりました。来年はさらに0を1つ大きくする急成長を目指しますので、ご支援のほどよろしくお願いします。

仕事納めにあたって昨年の年末のことを思い出したので、記しておきます。
(文末にちょっとした告知がありますので、文が長くて飽きちゃったら文末だけ読んでいってください)

タイトルのようなセリフを共同創業者から聞いたのは、2020年の秋。

いよいよきたか、と思った。
はっきりいって僕自身の状況も全く同じだった。役員報酬は6ヶ月以上ゼロがつづき、逆に運営資金を会社に貸し付けている状況。サラリーマンだったときの俺、キャッシング枠を大きくとっておいてくれてありがとう。そんな感じだった。会社より先に家庭が壊れる、そんな事業リスクがあるのだと痛感した。

当時の会社の状況は上向きかけていた。eスポーツ英会話®︎事業はカリキュラムのアップデートの最終段階に入っており、レッスン予約客も3桁に。小学館さんのアクセラレータプログラムに採択されて事業課題を大手企業さんのサポートで解決にむかいつつ、東京メトロさんとのeスポーツジム事業もほぼ大詰め。春にはリリースという段階。

そんな段階でも潰れるときには会社は潰れる。
会社は事業で成り立ってるのではない、キャッシュで成り立っているのだった。

生き残るための手段は2つ

会社がキャッシュを得るためには2つの手段があった。
1つはeスポーツ英会話®︎事業で予約客にもレッスンを提供することだ。普通に考えたらこれが一番いいのかもしれない。ただ僕らはその選択はとらなかった。「生徒たちが大満足してくれて継続率が高い状況をつくる」これができてから予約客に開放すると決めていたからだ。

ここにこだわった背景として、そもそもキャッシュがなくなる原因となった前の事業の失敗がある。ゲシピはeスポーツ英会話®︎の前に、eスポーツトレーニング動画アプリ事業をやっていた。eスポーツのテクニックや戦術を15秒から30秒くらいの短尺動画で説明する動画事業だ。

数千もの動画を制作し提供していた。アプリは10万DLされ、webも含めたMAU(月間利用者数)は40万を超えていた。ただ、、ただ継続率がとても低かった。毎日新しい客がアプリをDLし、そして次の日はみない、そんな状況だった。結局穴の空いたバケツでは収益を確保するに至らず、僕らは資金が尽きた。
そんな大失敗があるので、次の事業は絶対にバケツの穴を超絶小さくした事業をつくると決めていた。なので予約客にレッスンを開放するのは選択しなかった

もう1つの手段

会社復活のきっかけとなったJSSA のピッチコンテスト

もう1つの手段それが資金調達。ただ、秋の段階で年末までに資金調達をするのは、通常のエクイティ投資では至難な状況だった。そもそも投資家のアポでさえそんなにすぐには取れない。

そんな時に出会ったのが、JSSA(日本スタートアップ支援協会)の岡さんが開催されている、JSSA startup Awardだった。出資総額5,000万円。優勝すると1,000万円、審査員賞でも500万円、というとても魅力的な賞金(正確には出資金)であった、

もうこれしかないという事で、全力で優勝を狙いにいった。事前の岡さんとのリハーサル+ブラッシュアップにも全力でしかも3回も時間とってもらって作り上げていった。ピッチのための事業ブラッシュアップには否定的な意見もあると思うが、実際には事業内容もより良いものになっていくので、僕個人としてはとても大切な機会だと思っている。

とにかくまさに文字通り命をかけて優勝を狙いにいったのだが、残念ながら優勝はゼストさんで、それはそれは素晴らしいサービスだった。めちゃくちゃに悔しかった。

ただ、神は僕らを見放していなかった。どころか最高の女神の手を差し伸べてくれた。それが株式会社morichの森本千賀子さん(もりちさん)。彼女が当社事業を高く評価してくださり、メンターについてくださることになった。そしてそれが「審査委員賞」の受賞、そして投資へとつながることになった。

ベタだがまさにこのイベントのコンセプト「学びと気づき、運命的な出会いの場」すべてが達成されたイベントでした。

年内の着金交渉

ここからは端折るが、とにかくJSSAさんにめちゃくちゃお願いして、すぐに投資契約書を締結。これまためちゃくちゃお願いして年内の着金に至った。とにかく年を越せるために。
着金したのは年内の最終営業日12/30。実家に帰省していた僕は街で唯一のみずほ銀行に行って、通帳記帳をしたのを昨日のことのように覚えている。何よりも何よりも嬉しい振り込みであった。

JSSAさんも窓口のFVCさんも嫌な顔ひとつせず、年内に必要なら年内着金目指しましょうといって最大の協力をしてくれた。この御恩はなんとしてもIPOでお返ししなければならない。

来年2022年にむけて

さて、暗い感じになってしまったが、これが2020年のゲシピのリアルでした。
このJSSAでのピッチイベントがまさに生き残った原点であり、反撃の狼煙。ここから今年は一気に成長を果たしていきます。
今年もたくさんの方のお力をかりて生き残り成長してこれました。来年2022年はさらに多くの方のお力を借りてもっと大きな成長を遂げたいとおもっております。

いつも狼煙はピッチイベントから。
2022年2月のスタートアップ3大ピッチイベントで有名はICCのスタートアップカタパルトへ登壇が決まりました!

出るからには優勝を目指しますし、これをさらなる成長の狼煙にし、世界中にeスポーツ教育を届けてまいります。
2022年も応援およびお力添えをよろしくお願いします!!

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