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2024都知事選 とある20代女の絶望

東京で生まれて育ち、今年から社会人となり、人生で初めて東京を外から見ています。もう都民じゃないけど、今回の選挙戦をネットで追っていた、とある20代の女です。ちなみに、私はテレビも持っていないし、新聞も取っていません。情報収集源は、主にYoutubeとTwitter(もうXだけど未だにTwitter呼び)です。

都知事選の開票日の昨夜は、本当に悔しかった。
絶望した。小池百合子の当選に、石丸伸二の投票数に、愕然とした。


選挙前

外苑前の森林伐採やカイロ大学の経歴詐称も話題になっていたし、次も小池都政では長すぎると思ったし、現職・小池を倒すなら、蓮舫だと思った。今回私に選挙権はないし特に何も行動していないけど、Twitterで動向を見て、蓮舫を応援していた。

正直、私は、小池百合子が好きだ(った)。
百合子のどこが好きなのか、男だらけの政治の世界で、のしあがろうと上を見続けるその「姿」が好きだ。前回の選挙では百合子に入れた。
1期目の4年はまあ良かったと思う、これといって特徴がないけどクールビズを推し進めた。そういう少し目新しいことを出来るのが彼女の強みだと思う。待機児童も少し減ったんじゃないかな(体感)。
2期目の4年は好きじゃない。オリンピックに邁進し、愛猫が亡くなったあたりから疲れが見えたような気がする。(時系列がバラバラかもしれないが)私学無償化して公立学校を軽視したのも好きじゃない。
今回当選したら、12年間小池都政になる。長すぎる単独政治は良くない(これは安倍政権の教訓だ)。
だから、今回の都知事選では、私は蓮舫に期待した
加えて、小池百合子が立候補するか否か世間の注目が集まる中、Twitterで出てきたのは「百合子の踏み絵」だった。首長たちに都知事出馬要請を依頼した、とあった。私の育った街の首長はその踏み絵を踏まなかった。勇気のいる判断だったと思うが、なんだか嬉しかった。私はより一層、蓮舫を応援したい気持ちが強くなっていった。

石丸伸二は、Youtubeで見て以前より知っていた。安芸高田市で寝ている議員を吊し上げたり、面白いことをやっているなと思った。都知事選に立候補すると聞いて、①都議会議員も大概だから滅多撃ちにしてくれても良いのかも、②石丸が掲げた「東京解体」もアリかもしれないね、と思った。
②についてだが、東京には意外と地方民が多い。(自分は小中高は地元だったので当たり前にみんな都民で、大学の友達は全国から来ていたが私の考えが及んでいなかった。社会人となり自分が都外に引越して、初めて”生まれ育った場所じゃない場所”を得たから気づいたことだと思う。)みんな、いろんな理由で東京に出てきていると思うが、地方を捨てたくて捨てたわけではない!地方もどうにかしてほしい!という人は東京に多くいるのだと感じた。だから、石丸伸二の「東京解体」は東京にいる地方民をターゲットにして、ひょっとしたら票が集まるのかもしれないと思った。
そこから、Youtubeで少し情報を集めたりしていたが、ホリエモンとの対談動画で、弱者を見ようとしないホリエモンの意見に気圧されている姿に、ああ石丸伸二は公の視点を貫けない(もしくは持っていない)弱い人だなと思った。安芸高田市と違って東京都は大きいからこれからお金と権力を持った人が近寄ってくる、その時石丸は巻かれるだろうなと感じた。それ以降、石丸伸二に対しての肯定的な気持ちは無くなった。

選挙中

記者クラブの会見もYoutubeで見て、その後は専ら蓮舫の活動をネットで見ていた。百合子の情報はTwitterで拾えないので、Youtubeの各報道機関の映像や小池百合子支持者の映像から演説をいくつか見た。石丸伸二は、蓮舫関連を見ていると一緒におすすめに出てくることが多かったので、目にしていた。石丸の演説は表層の勢いだけで内容がないように感じられ、まるで維新のように見えてきて、私の中で石丸の株はさらに落ちていった。
選挙が進むにつれて、小池と石丸の裏が暴かれ、より一層、蓮舫陣営の盛り上がりを感じるようになった。蓮舫の弱者を見捨てない視点、子育てをしたことある人の視点に共感し、より応援したくなった(投票権ないけどね笑)。蓮舫を支持する著名人も出てきて、それはもう盛り上がっていたと思っていた。蓮舫に期待した。都民に期待した。

開票

期待したからこそ、20時の投票終了とともに報道された、小池百合子・当確は絶望した。そして、次点は石丸であると聞いて、愕然した。
蓮舫は、小池に負けたとしても石丸には勝っていると思っていた。予想以上に石丸に票が流れた。
この選挙戦、得をしたのは誰か。石丸に票が入ることによって得をしたのは小池百合子だろう。蓮舫の票を食った形だったはずだ。
石丸は石丸で、東京都知事選の記者クラブの会見に呼ばれた時点で、勝ちだったのだろう(売名という石丸にとっての勝ち)。今後、彼はどんな行動に出るのだろうか。都知事選・都議会補欠選挙を受けて、岸田が衆議院を解散したら衆議院選挙があるだろう。国政に出てくるのかしら、いずれはどこかの党首かな、嫌だなあ。公人としての視点が足りない人って公立育ちでもいるのね(暴言)。開票日の夜は、ひたすらに絶望の淵にいた。

20-30代の若者の間で、石丸伸二の人気が高かったようだ。
20代の私は、それが分からない。
Twitterで、「石丸に入れた若者を責める前に、その土壌を作ったのは中高年世代だ、中高年の責任だ」という意見がいくつかあった。部分的にはそうなのかもしれない。
でも、20代の私も分からない。石丸に入れた20代と自分の違いが分からない。これまで、選挙のたびに(と言っても1-2回)友達に「とりあえず投票に行こうよ!」と言ってみていたけど、これからは「〜〜だから、私は〜〜を応援する」って言った方がいいのか?でも、意見を表明したら、意見の違う人から距離を置かれるかもしれない。予期せぬ場所で、友達が減るのは嫌だ。そもそも自分の意見もまとまってないから発信する勇気がない。

石丸に投票した人たちに、どう伝えれば、いいのだろうか。分からない。何が違うのだろうか、ネットから情報を見ている点は同じだと思う。
なんとなく、石丸伸二が知事になっていたら大阪市の二の舞になっていたと思う。ひとまず小池で良かったのだろうか。小池も小池でまっくろくろすけだけど、後ろにハギューダついてるらしいし(字面がバルミューダみたいだなあ笑)。
ちなみに、小池の後ろに萩生田がいると私が思うのは
都知事選の少し前に行われた、八王子(萩生田の地盤)市長選挙の選挙応援に小池百合子が行ったことに起因する。【東京新聞2024年1月23日】
これ以降、小池百合子は自民党と繋がったと思っている。

得票数 (東京新聞2024年7月8日)

余談だが、選挙最後の日になって、安野という候補者の名前を知った、奥さんの演説が上手かった。内海先生という方がワクチンに対して意見を発していたのを知ったのは選挙が終わった後だった。(全部ネット上です)

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