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「天空の城」岡城跡から眺める阿蘇・くじゅうの山々

「荒城の月」のモデルになった岡城跡。現在は石垣を残すのみですが、勇壮な石垣は見応え抜群。そんな岡城跡のある大分県竹田市はくじゅう連山、阿蘇外輪山、祖母山といった標高1000メートルを超える山々に囲まれていて、岡城跡からはその雄大な景観を楽しめます。

下の写真は二の丸跡から眺めたくじゅう連山。二の丸跡には「荒城の月」を作曲した滝廉太郎の銅像も建っています。二の丸には日本各地のお城で風雅を楽しむために建てられた月見櫓もありました。

二の丸跡から眺めた景観

続いての写真は西の丸跡から眺めた阿蘇山。西の丸は岡藩の第3代藩主中川久清が隠居するための御殿が建てられ、以後、政務の中心的な機能がここに集約されて、実質的なお城に中心的な役割を果たしました。

西の丸跡から眺めた阿蘇山

また西の丸跡からは竹田城下町も眺めることができます。夕方近くになると逆光で阿蘇山も霞んで見えてしまいます。早めの時間帯だともっとくっきりと阿蘇山の雄姿を眺めることができると思います。

西の丸跡から眺めた竹田城下町

岡城跡は標高325メートルの阿蘇溶岩結凝灰岩で形成された台地上にある山城。大手門からも近く、登城にも便利ということで、時代の移り変わりと共に藩政の中心も西の丸に移されたものと思われます。

「荒城の月」を作曲した滝廉太郎は少年時代を竹田市で過ごし、廃墟となった岡城跡にもよく登って遊んでいたようです。明治時代には滝廉太郎もこの景観を眺めたことかと思います。

勇壮な石垣が見応え抜群の岡城跡は、城跡内からの景観もなかなかのもの。特に空気が澄んでいる冬場は、周囲の山々の景色がよりくっきりと眺めることができます。

ぜひ、岡城跡に足を運んで阿蘇・くじゅうの山々の景観も堪能してみてはいかがでしょうか。


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