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総曲輪通りでつかまえて

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絲山秋子さんの小説『まっとうな人生』に触発され、北陸地方で過ごした日々のことを回想しています。
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<旅行記>新・総曲輪通りでつかまえて――3年半ぶりの富山(後編)

 富山旅行2日目の朝は早かった。日差しが気持ちいい。雨が多い富山で連続して青空の下過ごせ…

<旅行記>新・総曲輪通りでつかまえて――3年半ぶりの富山(前編)

 北陸新幹線で中央構造線を抜けるとき、耳鳴りが懐かしい感覚として襲ってきた。「本当に日本…

総曲輪通りでつかまえて(1) 絲山秋子『まっとうな人生』と、追憶のなかの富山

 芥川賞作家、絲山秋子さんの『まっとうな人生』(河出書房新社,2022)を読んだ。  コロナ禍…

総曲輪通りでつかまえて(2)照らされながらひとりで居ること

 コンパクトな富山の街はとても暮らしやすかった。限られた滞在期間であることは分かっていた…

総曲輪通りでつかまえて(3)野鳥を眺める

 『まっとうな人生』の中で花ちゃんが訪れる、射水市の海王バードパークは私も訪れたことがあ…

総曲輪通りでつかまえて(4)北陸新幹線糸魚川行き

 私が北陸にいた2年間はこの地域では例外的に豪雪がなかった2年間だった。台風も直撃すること…