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学園坂商店街に根を下ろす学園坂タウンキッチンのスパイスカレーの日。〈Big Baby Kitchen _小平市学園東町〉

一橋学園の学園坂商店街にあるシェアキッチンで、夢に向かうスパイスカレーを食べたら、応援したくなるスパイスカレーだった話。

はじめて行く病院が良い先生でかかりつけ医はここと決めた金曜日。帰り道に「こだいら観光まちづくり協会」に用事があり学園坂商店街に。その隣にある「学園坂タウンキッチン」の今日のお店はなんだろうなんて眺めるのは習慣。

「学園坂タウンキッチン」は、元々ショッピングセンターだった場所に「食」をテーマに、自分サイズのビジネス(=小商い)をはじめるプロジェクトを表現できる場所として、2010年に開業し、2014年から現在の形となる商店街の中のシェアキッチン。

日替わりで出店する食にこだわるの主さんたちが腕を振るう、いまでは、東小金井、武蔵境、稲城長沼などに8Kとして広がる「タウンキッチン」のはじまりの場所。

今日はスパイスカレー屋さんでした。

案内には、「元ホテルパティシエル、その後レストランにてスペイン、イタリア、フレンチの修行を経て、スパイスの沼に足を滑らせ、今までのスキルを生かしてスパイスカレー屋営業中!」。

黄色地のチラシに踊るカレーの写真を眺めていたら、もう気持ちはカレー。パブロフの犬のようにこんにちはする。

なんとなく眼鏡にヒゲのストイックなお兄さんを想像したけど、勝手な思い込み。明るくほがらかなお姉さんに迎えられる。

メニューには、“ぷりぷり海老カレー”、“角煮カレー”、“バターチキンマサラ”、“鯖キーマ”、“サグチキン”と並ぶカレー。

ひとつに決められないとぐるぐると悩む。解決する気配がない悩み。というか解決しようとしていない。

あの2種盛りなんてできますか?
我儘を言ってみる。

あ、大丈夫ですよ。
+300円になりますが。

わーい、ありがとうございますと心が躍る。

サグは絶対食べたいと思っていた。
あとは、角煮か鯖か。鯖か角煮か。性懲りもなくまだ悩む。

3種盛りは...と聞いてみれば良かったは心に伏せて、うん、角煮に決めた。

セットの飲みものはカレーならとチャイ一択。
アイスのチャイをお願いする。

併設されている、大きなサッシから柔らかに日が差す、ゆったりと机が配置された、子供用のシートも用意される、ゆるやかなスペースが食べるとこ。

壁の向こうで調理の息遣い。期待と応援。
まずチャイ。そして届くカレー。

半熟の玉子とキャベツとジャガイモが乗るターメリックライスを挟んで、ほうれん草の緑から顔を出すチキンと、ゴロとした角煮が転がる賑やかでカラフルな丁寧に盛り付けられたワンプレート。

うん、おいしそう。

サグチキンから。
これ好きなんだなんて心の声が漏れる。

ほのかにスパイシーなサグ。まろやかなペーストのほうれん草のやさしい粘度の舌触りがしあわせ。粒々と噛み締める玉ねぎかなの食感もしあわせ。

プリとしたチキンを頬張りながら、健康診断での野菜を食べましょうをこれこれと進むスプーンで解決した気分。

パラと炊き上げられたバスマティ米のターメリックライスに交えて頬張る。少し硬めのこの長い粒がカレーに馴染んでおいしい。

つけ合わせのキャベツの食感。ほくとしたジャガイモ。酸味のきいた半熟卵の不思議。カルダモンを感じるピクルスで一息ついて、お皿を少し回転させて角煮のほう。

じわと辛みと酸味が口の中に広がるカレー。パクチーの香草感は少し苦手。だけどもこれくらいならいいアクセント。ほろほろの角煮の肉肉しさを抱擁するほのかにスパイスを感じるやわらかなカレー。

貼りだされる案内に、「スパイスは辛いだけじゃない、具材と香りの調和を楽しんで」。たしかにそんな女性らしいバランスの良さを感じるカレーでした。

店主さんと少し会話。
6月にオープンして、1年後くらいには羽ばたきたいなんて思ってます。
うん、ここから羽ばたいた店主は多々。ここでしっかりと愛されれば大丈夫、なんて偉そうだな。(は)はファンになりました。

ごちそうさまでした。

(は)

【Big Baby Kitchen(学園坂タウンキッチン)】
 小平市学園東町1-16-1


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