見出し画像

ここで農業をしよう。と思った時の気持ちとしっかり向き合っておこう

自分で農業を始める場合のハードルはいくつもありますが、大きなものでいうと
「農地」「技術」「資金」「住居」
があると言われています。

僕は幸運なことに社員として働きながら農業の修行をすることができたので、前職で貯めた「資金」については目減りさせることなく、「技術」を身につけて独立まで進むことができました。
ですのでこれから「農地」「住居」を確保する必要があります。

ここで、例えば農家出身の人の場合、親元に戻ればその2つはすでに存在しますので、コンプリートで就農開始です。
しかし、自分の場合には非農家出身、実家も原発事故の影響で戻れる状況ではないため、2つとも同時に探す必要があります。

いろいろな地域を見て、検討している話は別途まとめようと思いますが、今日はまずその検討の結論を出すにあたって大切にした方がいいのではと思っていることを書いてみようと思います。


ここで大丈夫、と自分に言い聞かせている

移住先を探して現地に向かい、地元の人と話をしていると、自分の発した言葉に自らが縛られていってしまうことがあります。
「この辺りは地域の集まりが結構あるけど大丈夫?」
と聞かれたら、自分の中からそれに耐えられる証拠となるエピソードを探して返します。
「福島の田舎出身なので昔からそういう習慣には慣れています」とか
「お酒の席はかなり好きなんですよー」といった調子です。

実際にはそんなのやってみなきゃ、住んでみなきゃわからないことなのに、地元の人に認めて欲しくて、どんどんそこの人たちが求める移住者像に寄せていってしまうのです。これはただの順応。

そんなことをやっているうちに、自分でもいろんなことが「大丈夫だ」と感じてきてしまい、「ここでやりたいんだ」ではなく、「ここならうまくやっていけそう」になってくるのではないだろうかと思います。



しんどくなった時の拠り所


先輩農業者に話を聞くと、みなさん何度かは「もうダメだ」と思った経験を持っています。
そんな時に多くの人が考えてしまうらしい、悪魔の問いがあるそうです。

「なんで僕はここで農業しているんだっけか」

この、モチベーションの下がっている時に考えたって、なーんにも生み出すことのない問いに対して、答えは準備しておいたほうが良さそうです。


今の自分が考える、その答えになりうるものが、
『「ここで農業をしよう。」と決めた時の直感』
です。

ここでやると心に決めた時、そこにはどんな心情があったのか、なにを見ていたのか、どんな未来をイメージしていたのか。
それがこれからのなによりの拠り所となるのではないかと考えています。

順応するのではなく、自分の直感を信じること。
そしてその直感をしっかりと感じ取って忘れないようにすること。
それを意識してビビッと来るのを待とうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?