のせたつる

福島の田舎で生まれ育ち、大学から上京してIT企業に5年間勤めました。 現在は、有機野菜…

のせたつる

福島の田舎で生まれ育ち、大学から上京してIT企業に5年間勤めました。 現在は、有機野菜を年間100種類以上栽培し直接販売する久松農園で修行中です。 自分がここで学び、独立して農業を始める様を飾らずに綴りたいと思っています。

最近の記事

自分の畑の強みを考える

独立するにあたっての目標はいくつかありますが、その中でも最初にやりたいと思っていることがあります。 やりたいことができるようにまずは力をつける ということです。 自分には、自分の農業を通してこれをやり遂げたい、というような立派な目的みたいなものがありません。 一応、まだありません、と言った方がいいのかもしれません。 まだ何も成していない状態からでも、高い志と信念に基づく目的を持ってそこへ向かっていける方もいらっしゃいますし、実際そういう先輩を何人も知っています。 ただ

    • 僕の畑を見つけた日の話

      集落の中の細い坂道を登りきり、農道をさらに登っていく。 林道に入り、一旦下り道を進むと少し薄暗くなる。 沢のあるカーブを抜け、次のカーブの先には青空がかすかに見える。 そのまま、陽の光の中に飛び込む。 パッ っと一瞬眩しくなって、想像もしていなかった大空が広がる 前方には、うっすらと雪化粧の南アルプス 眼下には、さっきまでいた街が小さく見える また横道を少し登っていく。 すると、そこに放置されて間もないであろう小さな畑があった。 初めて畑に立った。 さらさらと風が流れ

      • トラクターチャンス!!!

        さて、やってきました!!トラクターチャーーンス!! こんなチャンスは滅多にやってきませんよ! どうする?買っちゃう??ビビってやめちゃう??それともやっぱり買っちゃいます?? m(_ _)m ・・・すみません、冒頭ですが、動揺してよくわからないテンションにてお送りしております。 トラクターの購入についてさて今日は、農業には欠かせない道具であるトラクターの購入チャンスがやってきたという記事です。 農業をしていく中ではいろいろネットワーク、繋がりが大切になります。 特に、生

        • 目標を実行に変える!気分の上がるプロジェクト管理ツール

          独立して農業を開始するにあたってどのようなことを準備しなければいけないのか。 今までは思いつきで調べてみたり、先輩に聞いたりしながら、なんとなくのイメージを膨らませてきました。 ここからは一歩踏み込んで、実際にそれらを整理して計画を実行していこうと思います。 自分は頭の中で完結して遂行できるような優秀な脳みそは持ち合わせていないので、やるべきことの洗い出しや、期限の設定、実行管理をしていくためにプロジェクト管理ツールを使っていくことにしました。 ツールの要件 プロジェクト

        自分の畑の強みを考える

          小さいことの積み重ね

          農業も、趣味も、なんなら人生も、小さいことの積み重ねだなということを最近つくづく感じます。 コツコツ、ちょっとずつでも自分の向かうべき方向に進む努力が大切だと。 頭では分かってはいるんです。 たったそれだけのことなのに、世の中には誘惑がなんとたくさんあることか!! 仕事が終わったら少しみんなとおしゃべりしてゆっくりしたい。 家に帰ったら嫁と今日あったことを話したい。 ちょっとずつおしゃべりできるようになってきた娘と全力でおままごとして遊びたい。 美味しいご飯をおなかいっぱ

          小さいことの積み重ね

          偏る勇気

          独立間近の自分に、師匠がアドバイスをくれました。 『君に足りないものがようやくわかった。「偏る勇気」だ』と。 いやー、確かにな。と思ったので、今日はそれについて考えたことをまとめてみます。 「偏る」ということの持つ意味 偏るという言葉が使われるシチュエーションを考えると2つの意味があると思います。 ・単に真ん中からずれているということ(ex. 荷物が偏っている) ・バランスが取れていない、主にネガティブな意味でずれているということ  (ex. 犯人は偏った思想の持ち主だ

          農業の発展のためには、失敗は省略したほうがいい?

          先輩農業者たちは言う「農業は失敗の連続だ。」と。 それに加えてこうも言う、「だから面白い。」とも。 その先輩たちは考えてくれる。 「自分たちのしてきた無駄な努力や失敗などすっ飛ばして、後輩たちが安心して農業に取り組めるような環境が作れないものだろうか」 そして実際、たくさんのことを用意してくれる。 「この品目に絞って作れば初心者でも作れるよ」 「作れたら買い取ってあげるから販路開拓もしないで栽培に集中できるよ」 「作業計画から品種選定、栽培のポイントまで、しっかり資料にま

          農業の発展のためには、失敗は省略したほうがいい?

          ここで農業をしよう。と思った時の気持ちとしっかり向き合っておこう

          自分で農業を始める場合のハードルはいくつもありますが、大きなものでいうと 「農地」「技術」「資金」「住居」 があると言われています。 僕は幸運なことに社員として働きながら農業の修行をすることができたので、前職で貯めた「資金」については目減りさせることなく、「技術」を身につけて独立まで進むことができました。 ですのでこれから「農地」「住居」を確保する必要があります。 ここで、例えば農家出身の人の場合、親元に戻ればその2つはすでに存在しますので、コンプリートで就農開始です。

          ここで農業をしよう。と思った時の気持ちとしっかり向き合っておこう

          これから独立して農業を始める自分が、誰かのために残す記録

          はじめまして。のせたつると申します。 茨城で有機野菜を年間100種類以上栽培してお客様に直接販売している久松農園という農業法人で3年ほど働いています。 私の経歴や、久松農園のこと、なぜ農業をしているのかなどは追い追い文章にしていきたいと思います。 気づけば、こちらの農園でお世話になり3年が経とうとしています。 もともとは2年で独立していく予定でいましたが、学ぶものがたくさんで、おかわりのもう1年。満を持して(?)独立就農をしようとしています。 きっと誰かの役に立つ独立する

          これから独立して農業を始める自分が、誰かのために残す記録