わたしを弔う

私の花束は造花でした
いつまでも枯れることなく凛と立っていて
だから手が触れた瞬間首が落ちたとき
君はプラスチックなのだと認めました

この地区のごみ焼却場はなんでも燃やしてくれる
可燃ごみの袋に君の首を入れたとき
だから私は弔いました
君が生花だと信じ続けたかわいそうな時間を

知らないふりを続けることは
一番孤独な時間です
だから君が炎に包まれている頃
私は久しぶりによく眠れました

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