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突然訪れた、要介護の親父と共同生活

私は今、今年の9月に要介護4となった親父(71歳)と二人で生活しています。

こうして、何とか今、生活できているのに自分で驚いています。3か月前のどうすればいいかわからない自分に向けて、どなたかの何かの参考になればという思いで、初めてnoteを書いてみました。


親父の病気は、「特発性間質性肺炎」で、現在終末期です。

・2020年2月、一人暮らしをしている都内の親父家を訪ねました。在宅酸素はしているが、ふつうに生活をしているように見えました。

・2020年6月、毎月検査に行っている病院から、次の検査日に来てほしい旨を伝えられました。主治医から、余命は(とっても長くみて)1年と告げられました。(告げられた言葉は、急性増悪、Ⅱ型呼吸不全、です。)

・その日から、自力では一歩も動けなくなっており(病院内の移動はすべて車椅子)、本当にドアtoドアで、タクシーで帰りました。その日はとりあえずコンビニで弁当を買い込み、冷蔵庫に突っ込んでから、私は帰りました。

・この1週間後、(医療的にも生活的にも調整の意味を込めて)緊急という形で入院させて頂きました。コロナ禍の真っただ中であり、コロナ感染検査がありました。しかし肺はすでに間質性肺炎の影響で判断ができなくなっており、念のため感染者としての隔離入院となりました。

・さらに1週間後、これからの親父の方針について、主治医と医療ソーシャルワーカーさんとの面談がありました。肺がんを切除した過去があり、現在も肺がんのような兆候がみられるが、今の直接の原因ではない為、ホスピスに入るということはできないとの事でした。その為、選択肢は、

①療養型の病院を転々とする

②有料介護サービス付きの老人ホームに行く

③家を整える

という3つになりました。

これは本当に迷いました。フェイスブックを使って周りの方に相談したところ、いろいろな方からメッセージを頂きました。仕組みや制度のこと、気持ちのこと、費用のこと、、、わからないことだらけで途方に暮れていたので、心底ありがたかったです。(ホント嬉しかった。)

・紆余曲折がありましたが、やらないよりやる後悔ということで、「家でやれるだけやってみる」ことを目標としました。

・2020年7月、親父がひとり暮らしをしていた一軒家を片付けることから始めました。親父は物が捨てられないタイプだったので、多くの物がありました。一人で片付けるのが難しく、友人のソーシャルワーカさんにほぼ毎週末手伝って頂きました。ある程度目途がたってから、私が移り住みました。

・7月下旬、病院からこれ以上の入院は難しい旨を伝えられ、8月初旬の退院が決まりました。今思うと、この時やっと本当に心の踏ん切りがついたと思います。友人から紹介していただいた「やまと診療所」さんに連絡をとり、担当していただくことになりました。ケアマネージャーさん、訪問看護事業所も紹介して頂きました。親父の兄弟姉妹にも連絡をとり、8月中は親父の姉が同居してくれることが決まりました。

・8月初旬、介護ベットがレンタルで納入されました。ポータブルトイレや尿瓶など、細かな、そして普段あまりなじみがない介護用品もケアマネジャーさんが介護保険を使って手配してくれました。

その数日後、あらかじめ病院のソーシャルワーカーさんが手配してくれていた介護タクシーで家に帰りました。介護タクシーは車椅子のまま、病院の玄関からドアtoドアで移動することができました。(車内にストレッチャーも設置されており、救急車のような?設備で驚きました。)帰宅した当日はその時間にあわせて訪問看護師さんとケアマネージャーさんが待機していてくださり、細かなセッティングや薬のセットをしていただけました。その後やまと診療所が来て下さり、最初の診療となりました。

・8月中は親父の姉が同居してくれた為、2週に1回の訪問診療と、週に3回の訪問看護サービスを利用していました。ベットからほとんど動けない状態で、横に設置したポータブルトイレに移ることもギリギリだった為、週に1回の訪問入浴サービスも利用を始めました。ベットのすぐ横に浴槽を設置するのは、驚きました。

・そして9月からは完全に親父と私の二人生活になる為、不安が募るなか、ケアマネジャーさんと相談をして、2つの介護事業所さんに来ていただくことにしました。

・こうして、9月から二人暮らしがスタートしました。毎日、朝昼夕の3回来ていただける介護ヘルパーさん、やまと診療所さん、訪問看護師さん、訪問入浴さん、ケアマネージャーさんのおかげで、なんとか今、生活できています。


医療介護サービスの知識や経験がなく、突然やってきた親父の介護生活。まとめると

①金銭面では医療保険と介護保険を使うことができていること。

②心理面では、友人から様々なメッセージやお手伝いを頂けたこと

③具体的な行動面では、ケアマネージャーさんが刻々と変わる事態に柔軟に手配をしてくれたこと

が大きかったのだと思っています。

つたない文章ですが、誰かの何かの参考に少しでもなれば、幸いです。



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