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自分に自信がない私が自尊心を他人で埋めようする話②

大学時代のあの人が私にとって最初の彼氏でした。3カ月だけだったけど。その後は何人か紹介して貰ったりもしたけど、少しの恐怖感と、めんどくさい心が勝って何もないまま過ぎて行きました。

女性ホルモンが出まくりの合コン

そのまま社会人になった私は営業として中小企業に入社します。入社時の私は超芋女!芋くさいことが私のコンプレックスでした。
ある日、同期に誘われて異業種交流会という名の合コンへ。
人生で初めての年上との合コン。20代前半の私にとってはうきうきワクワクでした。
相手は10歳ぐらい年上の男性陣。大学時代の友人同士でした。4対4の飲み会は、男性陣が女性慣れしていることもあって楽しく過ごすことができました。そしてみんなイケメン。女性ホルモンがバシバシ出ている合コンはあれが最初で最後だったかもしれない。

トラウマの原因となるあの人

実は、合コンで出会った人とお付き合いすることになります。私が一番イケメンだと思って、人柄にも興味を持った人でした。
長い海外生活で培われた自由奔放さと、教諭経験者というギャップ、いろんな経験をしてきた隠しきれないヤンチャさ。若い私には全てが刺激的でした。人間性や自由さ、生命力に魅力を感じました。
今思えば、ステレオタイプな私にとってその枠をはみ出てるところが魅力的に映ったんだろうな…と思います。

後日、デートをしてお付き合いすることになりました。もうその時の私、心臓が大きく波打って、女性ホルモンが最大限に放出されていた気がします。私にとって、ほぼ初めてといっても良い(ゴメン)彼氏でした。
でもその喜びも束の間、この人が私にトラウマを植え付けてくる人になるのでした。

喜びと悲しみはほぼ同時にやってくる

イケメンで大好きな彼と付き合って毎週末仕事場まで迎えに来てくれて、幸せの絶頂だった私。デートや夜のドライブなど、大人のお付き合いが初めてだった私は毎日が幸せでした。
しかし我が道を行く彼は、どこまで行っても我が道を行ってしまうのでした。

ある日突然「海外に行こうと思うからバイバイ」。というメッセージが。何の前触れもなく送られてきた時には理解ができませんでした。旅行?移住?いったいどういう意味なのか…呆然としたことを覚えています。

元々、海外生活経験があったあの人は、日本に帰ってきたのはいいけれど、まだまだ海外で生活がしたかったみたい。後先考えずにどこまでも自分の欲望に忠実な人である意味羨ましい。でもその時の私は、そんな達観したような考えにもならずにひたすらに悲しみました。
「帰ってくるのを待っていたらダメなのか」「どうしても今行かないといけないのか」ひたすらに彼にすがりましたが
「今行かないと後悔する」「いつ死んでもいいように後悔したくない」
と、我を曲げない彼は、きっと私が何を言っても留めることができない、というかそもそも留まる気もない。
そんなこんなで、私の甘い生活は一瞬で終わらされるのでした。
しばらくは仕事にも身が入らず、ふとした時に泣きそうになるばかりでした。

実は私、この彼のことを4年ぐらい引きずっていくことになります。そして人を好きになって、別れる時の苦しさ、悲しさが怖くなり、捨てられる(と思っていた)怖さから自分に自信が無くなっていくのでした。

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